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2019/04/08

あいまいに耐える力とは?③:耐えることの帰結

さて、前回に続き、
あいまに耐える力についての
話題です。

前回はこちら↓
あいまいに耐える力とは?②:注意の自己コントロール

読者の方のご質問に
お答えするかたちで、

その力は、
注意の自己コントロールを
練習すれば身につくよ、
とお伝えしました。

今回も、
読者の方からの、
他のご質問にお答えしますね。

この方は、
ご自身は療養中ではないが、
いろいろ悩みを抱えている方の
サポートをされています。

・・・

ご質問は、

できる範囲でやったらOK
ムリなら、やらないのがOK、
という方針は、
精神疾患を患っていない方にも
おすすめできるのでしょうか?

でした。

ムリなら、やらないのがOK、
という部分が、

療養中の方だから、
ムリをしない方がよいのだろう…、

療養中でなければ、
多少は、ムリした方が
いいときも、あるのか…?
という思いが、含まれています。

皆さん、
どう思われますか?

自分の病気が治っていたら、
もっとムリを、しますか?

治っていなくても、
ムリをした方が、
例えば…、
自分の病気も早く治ると、
思いますか?

・・・

ポイントを、
整理してみましょう。

まず、
「耐える」という
行動の結果は、
二種類あります。

一つは、
より耐えられるように、
自分の耐久力があがる。

具体的には、

不安や恐怖などの感情に、
耐えられるようになる。

あるいは、

注意の自己コントロールが
上達して、
あいまいな状況を
しのげるようになる。

これを、
プラスの結果、と
仮に呼びましょう。

・・・

もう一つは、
耐えられなくなって、
何かが壊れ始める。

例えば、

病状がひどくなって
自分の健康が悪化する。

あるいは、

耐えるというストレスの
はけ口を
相手に求めて、
その人との対人関係が、
悪化する。

あるいは、

そのはけ口を浪費に求めて
経済状況が、
悪化する。

これを、
マイナスの結果、と
仮に呼びましょう。

・・・

つまり、
あいまいに耐える
練習をする中で、

できる範囲でやったらOK、
ムリなら、やらないのがOK、
という方針は、

プラスの結果と
マイナスの結果とを
天秤にかけて、

プラスの結果が上回っているなら
練習を続ける、

マイナスの結果が上回っているなら
練習を中止する、

という意味になります。

・・・

これ、実は、
療養中であろうが
なかろうが、

もっと言うと、
「あいまい」に耐える、
ということに限らず、

「何か」に耐える、
という行動を取る時、
そのすべての場合に言えることですが、

その、
プラスかマイナスかを
判断できるスキルが、

人間として生存していくために、
必須のスキルです。

だから、
療養中の如何を問わず、
すべての人間に、
適用できる、と言えます。

・・・

残念ながら、
このスキルが乏しい方が、
すごく、多いです…。

耐えられる、と思って
耐え続けるが、

どんどん、
自分の何かが破壊されていく。

でも、
それに全く気づかず、
耐え続けようとする…。

あるいは、

耐えられない、と思って、
チャレンジを諦めているが、

そうすればする程、
チャンスを逃し、
ますます、
チャレンジをすることが恐くなり、
耐久力が衰えていく…。

・・・

あいまいに耐える力をつけるには、

Do:
耐えることの
プラスとマイナスを
精確に判断できるスキルを
セットで身に付ける。

Don’t:
その判断を誤ってしまうことは
誰しもあるが、
その失敗から学ばす、
同じ判断ミスを繰り返す。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。