ブログ

ブログ

2016/11/03

うつ病の治し方:磁気刺激療法の再発について

今回は、
平成28年9月6日に部分開業した
瑞枝クリニックで、
12月より開始予定の、
うつ病の磁気刺激療法に関する
情報です。

保険がきかない自費診療で、
かなりの高額になるため、
誰もが利用できず残念ですが、
海外ではすでに保険適応があり、
近い将来、
日本でも保険が使えるようになると
予想されています。

磁気療法とは?

内服でもない、
カウンセリングでもない、
運動でも食事でもない、
「処置」による
うつ病の画期的な治療法です。

詳しくは、こちら↓
うつ病の最新の治し方:磁気刺激療法(TMS)とは何か

でも、
今回のこのメルマガでは、
そのブログで今後、
アップする予定の内容を、
先回りして、お伝えします。

実は、磁気療法も、再発します。

えー!
じゃ、なんで、クリニックで
導入するんだ!
という声が聞こえてきそうです。

でも、よく考えてみてください。

うつ病の治療を激変させたと言われる
抗うつ薬ですが、
その治療が普及しても、
結局、
うつ病になった方の6割は、再発し、
うつ病の患者さんは増加の一方です。

磁気療法も、保険適応になった後、
同じ運命をたどると予想しています。

なぜでしょう?

いろいろな説明が可能ですが、
ここで、一番お伝えしたいのは、
次の点です。

魔法のように効く治療は、
魔法のように消える。

特に精神疾患に対する治療は、
この傾向が大きいように思います。

精神疾患は、
多数の要因が
複雑にからみあっています。

その人の、性格や人生経験、
周囲の人間関係や環境など、
どれも症状に深く関連している。

だから、ピンポイントで
一見、有効な介入であっても、
全体の構図が変わらないと、
なしくずしに、
もとにもどってしまう。
再発、ということです。

抗うつ薬だって、
魔法のように、効きます。
磁気療法も、そうです。
でも、再発する。

問題は、
どこにあるのでしょうか?

どれだけ、
自分の回復過程を
自覚できているか、
これがポイントです。

これが自覚できていると、
再発の予兆もわかるし、
自己対処も可能です。

魔法のように回復しただけだと、
それが、わからないのです。

誰しも、つらいときは、
魔法を求めてしまいます。
でも、
魔法が効いているプロセスを
丁寧にふりかえる努力が
未来を分けます。

本当は、抗うつ薬だって、
上手に使えば
(回復過程を自覚すれば)
再発はずいぶん、
ましなんです。

磁気療法が
抗うつ薬と同じ道を
たどって欲しくないですね。

だから、瑞枝クリニックでは、
単に、処置をするだけでなく、
回復過程を一緒に確認する
カウンセリングを
パッケージにしています。
詳しくは、こちら↓
磁気刺激療法・TMSを中核とした「うつ完全脱出プログラム」とは

この部分は、
磁気治療を受けない方にも、
役に立つと思います。

上述のブログで、
随時、
アップしていきたいと思います。

さて、
再発防止のためには、

Do:
魔法が効いていく時、
その風景を記憶に刻みつける。

Don’t:
魔法が効いていく時、
これで地獄と永遠におさらばだと、
明るい未来しか見ない。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。