ブログ

ブログ

2018/01/21

感情リテラシー速攻コース②:不安

さて、前回に続き、
感情リテラシーの速攻コースです。

今回は、
恐怖不安について
サクッと整理しましょう。

ポイントは、
状況→感情→行動
このセットでしたね。

・・・

<恐怖>
生存にとっての危険

恐怖

防御する、
逃げる、または
助けを求める

PSMの方は、なかなか、
このセットの通りに
ふるまうことが、難しい。

その辺りについては、
前回、詳しくお話しましたね。こちら↓
感情リテラシー速攻コース①:恐怖

・・・

<不安>
恐怖の予感

不安

警戒を強化する

恐怖を予感させる状況が
不安のサインを引き起こす。

警戒を強化する、とは、
その恐怖に対する
準備をする、ということ。

だから、
不安を感じた時、
いったい、自分は、
何に恐怖しているのか、
それを自覚することが、
感情リテラシーの
出発点になります。

例えば、
来週の会社面接…
採用になるだろうか?(不安)

この時、
何に、恐怖しているのか?

①:収入が途絶えること
②:両親に怒られること

など、
いろいろ、あり得ますね。

ここをハッキリさせないと
次にすすめません。

では、
どんな準備をすればよいか?

①なら、
別の会社にも応募してみるとか、
一時的に親族に家計を援助してもらうとか。

②なら、
事前に不採用の可能性があることを
両親に伝えておくとか、
病状をかかえながらがんばっているんだと
担当医から両親に説明してもらうとか。

これが、
不安という感情のサインに対する
基本的なリテラシーなのです。

すごく常識的で、
現実的な行動をとることになります。

だって、
生き延びるための
生存戦略を立てているわけですから。

なんだか、
単純で簡単そうですよね。
でも、PSMの方、
これが、できない場合が多い。

なぜ?

この単純な、
状況→感情→行動のセットを
ゆがませる要因を、
一杯、もっているから。

これ、前回、
恐怖について説明したことと
重なりますね。

状況、感情、行動、
それぞれの部分で、
ゆがませる要素が
たくさん、ある。

ここでは、二つのパターンを
挙げてみます。

一つは、
トラウマなどの影響で、
恐怖を過剰に予感する場合。

生存戦略上、
現実的でない予感なので、
どんなに、
状況→感情→行動のセットを
回しても、
現実とかみ合いません。
(不安がましにならない)

もう一つは、
とるべき行動が、
別の不安を引き起こすため、
実践できない、という場合。

先ほどの例の、②の場合だと、

不採用の可能性があること、
それを両親に伝えること自体が、
また両親を怒らせる、
と予感してしまう場合。

で、その行動がとれない。

悪循環、というか、
がんじがらめ。

だから、
皆さんと、日々、
診察室で相談しているわけですが…

でも、
基本を、まずは知識としてでも、
知っておくことは、
すごく、重要です。

感情との付き合い方の、
そのゴールがどこなのか、
それを知る、
という意味になります。

とっても、最終的には、
シンプルなのです。

かんじからめの、
状況→感情→行動を、
シンプルになるように、
ときほぐしていく、
ということです。

・・・

さて、
感情リテラシーに
どこから取り組んだらいいか、
わからない時、

Do:
まず、感情を、
状況→感情→行動という
セットの中で考える
クセをつける。

Don’t:
知識が持つ力を軽んじる。

(前回と同じです)

<簡単なワーク>
今までの人生で、
マックス、不安を感じたのは、
どんな時ですか?
その体験を、
状況→感情(不安)→行動、
このセットに
まとめてみましょう。
それは、
感情リテラシーとして
機能していましたか?
具体的には、
警戒を強化する、
現実的な対応が
できていましたか?

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。