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2018/12/30

無力感を克服するためのヒント⑤:感情リテラシーはパーソナル・パワーを向上させる


さて、
無力感の克服をテーマにした
このシリーズ、5回目です。

無力感を克服するための
ポイントは5つありましたね。

①:自分の短所も活用できる能力
②:感情のコントロール能力(=感情リテラシー)
③:孤立するリスクを引き受ける能力
④:人生のピンチを成長の機会に変えられる能力
⑤:自分のランクを高めに見積もることができる能力

前回は、
①の具体的なあり方を
見てきました。

今回は、②ですね。

・・・

感情をうまく
コントロールするには、
どうすればよいか。

これについては、
このメルマガでも、
感情リテラシーとして
ご紹介してきました。

でも、なぜ、
感情がうまく
コントロールできると、
パーソナル・パワーが
向上するのでしょうか?

これは、
パワーの定義にもどると、
わかりやすいですね。

対応する、その部分を
再掲します。
※もとのメルマガは、こちら↓
無力感を克服するためのヒント②:「ランク」とは?(J・ダイアモンドより)

・・・

パワー(power)とは、

どんなに多様で
予測困難な状況であっても、

他者の協力や同意という
正統性を得た上で、

よりよい結果に向かって、
行使される、

その状況に、衝撃と影響を
与えることのできる能力、

と定義されています。

だから、
私利私欲のための、
他者の犠牲の上に成り立つ、
腕力や知力、権威や財力は、

そのパワーの、
「堕落(corrupt)」した姿だ、
という訳です。

・・・

さて、
このようなパワーですが、

感情がコントロールできないと、
どうなるでしょうか?

誰しも、
「予測困難な状況」では、
イライラや怒り、
不安や恐怖を抱きます。

それ自体は、
ヘルシーなのですが、

それがコントロールできないと、
とても、

「他者の協力や同意という
正統性を得た上で、
よりよい結果に向かって」

自分の言動を
整えようとすることは、
できませんね。

そんな余裕は
無いわけです。

逆に、
自分を守るため、

「私利私欲のための、
他者の犠牲の上に成り立つ」
ような言動をとってしまいます。

この瞬間、パワーは
「堕落(corrupt)」
してしまうのです。

・・・

パーソナル・パワーを育てる
5つのポイントのうち、

どんなに、
①と、
③〜⑤とを持っていても、

どんなに「高ランク」に
位置していても、

いざというピンチに、
感情の波にさらわれて
周囲への配慮を欠く
言動に出てしまう人は、
(②ができない人は)

「低ランク」に
落ちてしまいます。

逆に、
そのようなピンチでも、
自分と周囲とがうまくいく
ベストの選択は何か、

冷静に交渉できる、
感情リテラシーの達人なら、
「高ランク」に評価され、
輝きを放つでしょう。

だから、
感情リテラシーに上達することは、
パーソナル・パワーの向上に、
とても重要なのです。

・・・

パーソナル・パワーであれ、
ポジショナル・パワーであれ、

いつもは「高ランク」の人が、

ピンチに限って
感情をあらわにして
ジコチュウを丸出しにする、
そして、周囲は
ゲンナリする…。

そんな場面は、
世の中にさんざん、
ありますね。

『ガイド』は、
その状況を
なげいているわけです。

・・・

どうやったら、
感情リテラシーが向上するか?

『ガイド』では、
コツを3点に整理しています。

一つ目は、
自分が感情を暴発させてしまう、
いつものパターン
よく自覚しておくこと。

特に、
自分の過去の、
深いこころの傷を
刺激されたとき、
みんな、
地雷をふんだように、
自爆してしまいます。

・・・

二つ目は、
その自爆へ至る流れの、
一番、最初の、
微細なサインに、
敏感になること。

周囲の話が耳に入らなくなる、
とか、

その場とは全然関係のない
過去のことが頭をよぎり始める、
とか

じっとしていられなくなる、
とか…。

その時点で
あ…、自爆のパターンに
流れ始めているな、
と気づき、

例えば、一旦、
トイレに行くふりをして
場を離れる、など、
対処できるわけです。

・・・

三つ目は、
自分のネガティブな感情を
嫌わない、
というよりも、
慈しむぐらいの
感覚を持つこと。

これ、
ムズカシイですね…。

怒りや恐怖の感情を
嫌っていると、
そんな感情、
出てきてほしくないから、

自爆のパターンが
始まっていても、
一番、微細なサインに、
全く気づかないまま、
突然、自爆に至る、
というパターンになってしまう。

それを、
ああ、また、でてきたね(苦笑)
と、

まるで、
やんちゃな子供が
昼寝から起きてきた、
という気分で、
迎えると、
逆に、対処できる、
ということです。

・・・

さて、
ポジショナル・パワーに対抗できる
パーソナル・パワーを身につけるため、
②:感情のコントロール能力
(=感情リテラシー)を
育てようとする時、

Do:
ネガティブな感情を嫌わず、
自爆のパターンを自覚し、
自爆のサインに敏感になる。

Don’t:
感情リテラシーは
パーソナル・パワーとは
何も関係がないと思う。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。