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2019/09/16

精神障害者と起業⑥:IT技術の活用



さて、今回は、
前回の続きです。
※前回は、こちら↓

Sさんのインタビューの
後半をお伝えしますね。

・・・

Q6:
アクセサリーの製作・販売の中で、
楽しい部分、
苦しい部分は、
どんなところですか?

A6:
楽しい部分はやはり
自分が考えて作った物を
可愛い!」と言って
購入して貰えた時、

販売したピアスをつけた写真を
SNSな どで見た時、

ハンドメイドのお友達が
本当に沢山増えた事です。


苦しい部分は
「本当にこれが可愛いのか……
売れるのか……」と
不安に襲われる事ですね。 

どうしても
集中しすぎてしまう事
「頑張り過ぎない」の線引きを
いつも悩んでいます。
これは日常でも課題です。

・・・

Q7:
Sさんの病状が、
アクセサリーの製作・販売に
影響を与えている部分は
ありますか?

A7:
気分により
制作が出来ないことがあります。 
やる!となれば
とことん制作できるのですが
気分が落ち込みダメな時は
1週間作れない事もあります。
 
あとはA6のような
不安感に襲われて
出品出来なくなる時があります。

・・・

Q8:
最近、ライブ販売
チャレンジされたとのことでした。
ライブ販売とは、
どのようなものですか? 
また、他の販売方法とは違った、
楽しみ、苦しみは、
ありますか?

A8:
ライブ配信というのは
わかりやすく言うと
テレビカメラで商品を
リアルタイムで見せて

見てくれている人に
対面販売をするような感じです。

購入者さんは
チャットでコメントを打ち込み
私はそれを読み上げたりしながら
口頭で返事をして
コミニュケーションをとります。

顔を出す人もいれば
商品のみを見せて
配信している方もいます。

商品はショップを通して
金銭のやり取りをするので安心です。

【楽しみ】
やはり人とコミニュケーションを
取りながら販売できる事です。 

うつの時は外に出るのも
かなり勇気が必要ですが
自宅にいながら
人と触れ合えるのは
社会と関わっている気がして嬉しいです。

 【苦しみ】 
これは
私の問題かもしれませんが
無言にならないように
会話を続ける必要があるので
凄く神経を使います。 

コミニュケーションの
練習にもなりますが
終わったあとの疲労感は
凄いです。

・・・

Q9:
(可能であれば、概算で結構ですので)
売上はどれくらいになりますか?

A9:
現在の売上は
ネット販売と配信のみで
2000円~2万円です。

・・・

Q10:
Sさん以外にも、
病状を抱えながらでも
特技を活かして、
商品を製作・販売して、
収益を上げることに
努力されている方が、
多くおられます。
その方々への
応援のメッセージをお願いします。

A10:
私の感覚なのですが、
うつって
自分の事を考える時間が
とてもとても多い気がするんです。 

なので
どんどんネガティブな感情に
襲われたりして
苦しくなってしまう。 

そんな時に
何かモノを作る事は
ひとつの方法として
とてもいいと感じています。 

作っている間は
ネガティブな感情と
離れる事が出来ます。 

途中でやめてもいいんです。 
やりたくなったら
また始めたらいいだけです。

そんな自由があるのが
ハンドメイドのいい所だと思っています。 

自分で作った物を
誰かが喜んでくれる。

病気になって
遠く感じた世の中が
なんだか近くなった気がして
必要とされたみたいで
嬉しくなりますよね。 

売れない事もありますが
それは当たり前の事なので
不安に感じないで下さいね。

私も売れない時は
さっぱりですよ(笑)

うつや不安障害を抱えても
こんな事が出来るようになるのかと

貴方と同じように
模索しながら躓きながらも
前に少しずつ
進んでいる人がいる事

このインタビューを通して
知って貰い 

迷っている人が
やってみようかな?と
前に進む後押しになったら
嬉しいです。

(インタビュー終わり)

・・・

Sさん、
リアルな肉声がきこえるような
回答、
ありがとうございました。

・・・

さて、
PSMの立場でも
起業できるのか
という不信がよぎる時、

Do:
顧客とのコミュニケーションが
苦手でも
IT技術で補う。

Don’t:
顧客とのコミュニケーションが
苦手というだけで、
商品を売るという
社会との交流の機会を
あきらめる。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。