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2017/07/07

ストレッチの意義:筋肉は感覚器官である


今回の記事では、
PSMの方が
ストレッチをする意義について、
まとめてみます。

題して、
筋肉は、感覚器官である。

ん?
筋肉って、運動器官ですよね…

もちろん、そうです。

でも、筋肉は、その中に、

筋紡錘(きんぼうすい)
ゴルジ腱器官
というセンサーを持っています。

だから、筋肉で起きていることを、
情報として、脳に伝えることが
できるんです。

このセンサーが感知する情報は、
深部固有感覚、とも言われます。

筋肉って、
のびたりちちんんだりするだけの、
筋繊維の束では、ないんですね。

これは、
PSMの方の療養生活にとって、
どんな意義があるのでしょうか?

脳というコンピュータの休息を
第一に考えるPSMにとって、

脳にインプットされる情報を、
脳に負担をかけないものにする、
そのコントロールは、
とても、重要ですよね。

寝る時に、
カーテンを閉め、
電気を消し、
静かにし、
部屋を適温にし、
適度な堅さのマットを用意する。

視覚、聴覚、温痛覚からの
情報を整えるわけです。

その時、
筋肉からの情報が、
大音量で鳴っていたとしたら、
どうですか?

脳の休息、
台無し、ですよね。

カラダがガチガチだと、
筋肉からの情報が
大音量でなっている可能性、
高いです。

だから、
ストレッチの話題が
このメルマガに登場しているのには、
理由があるわけです。

・・・

なぜ、カラダがガチガチだと、
大音量になるのでしょうか?

説明しましょう。
PSMの方には、
次のような流れが起きています。

精神症状がキツい

全身が緊張する

全身の筋肉が収縮する

それが続いて、
筋肉が硬くなる

少しでも筋肉が
引き延ばされると
筋紡錘が反応する

筋肉がさらに収縮する

悪循環…

筋紡錘、
というセンサーは、

筋肉が伸展した時に
信号を出します。

そして、その筋肉が
収縮します。

伸展しすぎて、
断裂しないために、です。

上記の悪循環では、
筋紡錘が、必要以上に
過敏」になっている、
と言えます。

で、四六時中、
信号を出している、
ということです。

これ、とても
マズい状況だと、
ご理解いただけるでしょうか?

・・・

そこで、
胸腹式呼吸を活用した
ストレッチをすると、
どうなるのでしょうか。

吸気で筋肉を
一旦、十分に短くさせる

筋紡錘は「安心」する
(信号を出さない)

呼気で筋肉を
ゆっくり、十分に伸ばす

「過敏」な筋紡錘は
必死で信号を出す

しかし、7〜10秒、
呼気の中で
ストレッチを続ける

(ここがポイントです)
(リハビリの瞬間です)
(筋紡錘のいいなりにならず)
(ストレチを続けると…)

ゴルジ腱器官
信号を出す
(この意味は後ほど)

筋肉がゆるむ
(この意味も後ほど)

筋紡錘が
信号を出すのをやめる

筋肉がゆるんだまま、
伸展される、

筋紡錘の「過敏」が
改善されていく

就寝中の
「大音量」がましになっていく

・・・

ゴルジ腱器官とは、

筋肉が骨に付着する
腱、という部位にあります。

腱がテンションを感じると、
これまた、腱の断裂を回避するために、
その筋肉を、ゆるめる、
という信号を出します。

7〜10秒、耐えて、
その信号を出すようです。

・・・

ストレッチの習慣を続けていくと、
そして、
呼気を長くしていくと、

ふと、おや?と、
筋肉が伸びる瞬間があるのが、
わかってきます。

それ、ゴルジ腱器官が、
信号を出した瞬間です。

それを味わう目的は、
足を高く上げるためではなく、

筋紡錘の過敏、
そのセラピーのため、
ということになります。

・・・

さて、
ストレッチのやり方が
わからない時、

Do:
脳の休息のために、
筋紡錘の過敏
緩和できるような
ストレッチのやり方をする。

Don’t:
脳の休息を妨げる、
筋紡錘の過敏を
助長するような
ストレッチのやり方をする。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。