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2018/12/30

無力感を克服するためのヒント⑥:孤立するリスクを引き受ける能力


さて、
無力感の克服をテーマにした
このシリーズ、6回目です。

無力感を克服するための
ポイントは5つありました。

①:自分の短所も活用できる能力
②:感情のコントロール能力(=感情リテラシー)
③:孤立するリスクを引き受ける能力
④:人生のピンチを成長の機会に変えられる能力
⑤:自分のランクを高めに見積もることができる能力

今回は、③、
孤立するリスクを引き受ける能力、
これについて、お伝えします。

・・・

ある集団の中で、
孤立してしまう。

そんな状況って、
みんな、
避けようとしますよね。

でも、なぜでしょう?

『ガイド』に沿った
言葉使いに慣れてきた
私たちとしては、
次のように、言うことができます。

ポジショナル・パワーが
失われるから。

これ、
どういうことでしょう?

・・・

逆に、考えてみましょう。

ある集団の中で
孤立していない、
という状況は、

その集団の中で、
立ち位置(「ランク」)が
与えられているわけです、
例え、低くても。

だから、
そのランクに応じて、
その集団に属することの
メリットを受けることができるし、

うまくいけば、
そのランクを上げていくことも、
期待できます。

ある価値基準に沿って形成された
あらゆる集団には、
このメカニズムが
働いています。

家族の中でも、
学校のクラスの中でも、
職場の中でも、そうなんです。

たとえ、その中での
ランクが低くても、
それ相応の、
ポジショナル・パワーは、
得られるのです。

弟であっても、
兄のお下がりだが、
自分の野球のグローブはもらえる。

ほんとうの友だちが少なくても、
発言力のある仲良しグループに
入っていれば、
クラスの中で、誰かは
誘ってくれる。

仕事が遅くても、
古株の社員に気に入られていれば、
上司からの風当たりは、
少なくてすむ。

これらのメリットが、
ポジショナル・パワーには
あるのです。

・・・

でも、
その集団の価値基準を
受け入れることを拒否したら?

その結果、
その集団から「ランク外」と
判定されたら?

それが、
その集団から孤立する、
ということです。

そして、今までもっていた
自分のポジショナル・パワーが
失われるわけです。

そして、それは、
多くの人にとって、
とても、恐いことなのです。

あなたがいま、
属している集団には、
どんなものがありますか?

そこから孤立することは、
こわいですか?

何を失うことに、
なりそうですか?

・・・

でも、
パーソナル・パワーを向上させ、
無力感から脱出するには、

このダメージを
引き受けることができる自分になる、
これが、必要です。

これが、
③:孤立するリスクを引き受ける能力、
その実体です。

・・・

では、
この能力を身に付けることの
メリットは、何でしょうか?

ズバリ、
他人の賞賛や非難を
必要以上に気にしなくてすむ、
これ、ですね。

だって、
その集団から、
孤立しているわけですから(苦笑)

こうして見てくると、逆に、

孤立を恐れる人が、
どれだけ、
他人の賞賛と非難に
一喜一憂しているか、

それが浮き彫りになってきますね。

その集団のもつ価値基準から
外れないように、必死に
涙ぐましい努力を続ける。

父や母の表情を
いつも、気にする。

クラスのリーダーの言動に
いちいち、過敏になる。

職場の古株のご機嫌を
ついつい、とってしまう、
などなど…。

・・・

確かに、
③:孤立するリスクを引き受ける能力、
それを持つことができたなら、
楽かもしれない。
でも、どうやって?

そう、
思われるかもしれませんね。

『ガイド』では、
毎日できるちょっとした練習を
提案しています。

毎日、
その日に達成すべき
自分の目標を決めて、

その成功・失敗の基準を、
他人が決めたものではなく、
自分が決めた基準にし、

その基準にそって、
その日を振り返る。

これ、ですね。

これを繰り返すと、
集団が決めている価値基準とは別に、
自分の価値基準が、
育っていきます。

集団がOKといっても、
自分の基準ではNG、

集団がNGといっても、
自分の基準ではOK。

この「自分の基準」が
育っていくと、
どんな基準をもった
どんな集団と
付き合うことになろうとも、

自分がブレることが
なくなります。

これが、
パーソナル・パワーを
メキメキ向上させます。

・・・

ただし、
あまりにも
集団の価値基準からの
「洗脳」が強くて、

「自分の基準」がどこにあるのか、
さっぱりわからない、
そんなPSMの方も、
多いですね。

次回は、この辺りを
補足しましょう。

・・・

さて、
ポジショナル・パワーに対抗できる
パーソナル・パワーを身につけるため、
③:孤立するリスクを引き受ける能力を
育てようとする時、

Do:
「自分の基準」を自覚して
毎日の自分を評価しよう。

Don’t:
「自分の基準」が自覚できず、
他人の賞賛・非難に
一喜一憂を続ける。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。