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2017/10/14

療養のための食べる瞑想④:植物に感情はあるか?

さて、今回も、
食べる瞑想に関連して、
スピリチュアルなテーマが続きます。

前回は、こちら↓
療養のための食べる瞑想③:スピリチュアルな世界に親しむ

かなり難解だったと思いますので、
まあ、そんな考え方もあるのか、
程度の理解で、大丈夫です(苦笑)

その前回からの宿題が、

このトマトの実の、
上位の層って、
何でしょうか?

でしたね。

これ、考えてみましょう。

・・・

いきなり、質問です。

植物って、
感情を持っていると
思いますか?

知性は?
倫理は?

チンパンジーなどの類人猿では、
あるようですが。

でも、植物は…?

実は、近年、
「植物の神経生物学」
という学問の分野が活発で、

驚くべき植物の世界が、
認識されつつあります。

いくつか具体例を
挙げてみます。

<植物は叫ぶ?>
ある植物は、
葉が食いちぎられるなど、
ダメージを受けたとき、
動物に対する麻酔作用のある
エチレンを空気中に分泌します。

植物が分泌する揮発性物質には
これ以外に多数の種類があって、
周囲の同種の植物との
コミュニケーションに使用され、
言語に相当すると考える学者がいます。

ヒトが認知できないだけで、
エチレンは、その植物の
「叫び」と言えるかもしれない。

<植物は考える?>
植物の根の先端には、
土中の膨大な情報を感知する
細胞群が存在します。

光や湿度、そして重力、
堅さや栄養分の情報はもちろん、
同種の根、他種の根を区別し、
生存のために伸びるべき
最適な方向を選択しているようです。

また、蔓を巻く植物は、
巻くのに適した垂直な物体を、
遠方からでも、感知できるようです。

ある種の音波を出して、
感知しているのではないか、と
推測する学者すらいます。

<植物は家族を愛する?>
群生した植物は、
その根が、
複雑なネットワークを構成し、

病気にやられた個体を感知し、
菌類を媒介にして、
必要な栄養物質を、
その固体に供給しているようです。

・・・

むむむ…
植物、あなどり難し。

でも、当然かもしれません。

地上植物の発生は、
4億年前にさかのぼるようです。

この星の上で、その歳月、
熾烈な生存競争を
生き延びてきた植物たちは、

我々ヒトより、
はるかに先輩なのですから。

・・・

確かに、
この植物たちの振る舞いを、
感情、知性、倫理などの
ヒトの用語で語ることには、
学問的には、準備が必要でしょう。

ただ、
療養生活に活かすために、
先輩の生き方を学ぶには、
そのような類比も
許されるかと思います。

つまり、植物たちは、
ヒトと同じく、
4つの機能を持っている、
(と考えてみることは役に立つ。)

「動く」
「感じる」
「考える」
「信じる」

※4つの機能を復習するなら、こちら↓
習慣を変えるには:マンダラチャートを活用しよう

実は、
我々の植物に関する知識は、
今のところ、
すべて「動く」に属する部分です。

どのような構造をしているか。
生育に必要な条件は何か。
どのようなライフサイクルを持っているか。
光合成のメカニズムはどうか。

ビデオにとって観察できる、
あるいは、
物理化学的な分析で記述できる、
そのような側面です。

でも、
先ほどの、最新の知見では、
植物の振る舞いは、
とてもその側面だけでは、
語れない。

より上位の層が「創発」している、
例えば、「感じる」など、
例えば、「考える」など。

そう、植物に向き合ってみよう、
そういう、提案をしているわけです。

・・・

ちなみに、
植物たちって、
何を、信じているのでしょうか?

どう、思いますか?

小椋が連想するのは、
樹齢数百年を超える大樹です。

何を信じれば、
この年月を生き延びることが、
できるのか…?

中国の気功に、
こんなのがあります。

一本の木を選んで、
その前にスッと立って、
目を閉じて、
両腕を軽くお腹の前で
輪にして、
静かに呼吸を続ける…

その木と
「交流」する、
あるいは
「あやかる」という感じです。

たぶん、
こんな独り言が浮かぶはず。

おまえ、何を信じて
木をやっているんだ…?

そうやって、じっと、
ズッシリと、腰(というか根)を据えて…
動物どもがガヤガヤ騒いでいる中で…

・・・

これ、
スピリチュアルです(苦笑)

でも、
普通の生活の中で、
普通の感受性の延長に、
スーッと出現する世界なんです。

植物に、
「動く」だけでなく、
「感じる」「考える」「信じる」、
そのレベルを想定することで、

いま、ここに起きている
「動く」の世界に重なって、
いつも、そこに
存在しているゾーンなのです。

・・・

だから、
このトマトの実の、
上位の層って、

トマトの個体の、
「感じる」「考える」「信じる」
ということになります。

それが、突飛でないよ、
ある意味、自然だよ、
ということをお伝えしたくて、

前回の
機械の「こころ」の話や
現代科学哲学の「創発」の話、

また、今回の
植物の神経生物学の話をしました。

・・・

さて、
食べる瞑想に取り組む時、

例えば、
トマトを食べる時、

Do:
そのトマトを生み出した、
トマトの木の、
「感じる」
「考える」
「信じる」に
想像力を働かせる。

Don’t:
トマトをモノとしてのみ、
「動く」の側面のみで、
認識する。

次回は、
このような感受性が、
どのように療養生活に活きるのか、
その辺りを扱ってみましょう。

いかがでしたでしょうか?
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ぜひ一度、お問い合わせください。