うつ病の治し方:苦手なあなたのための瞑想入門
みなさんは、
瞑想、という言葉から、
どんなことをイメージしますか?
足を組んで座って、
目を閉じて、
雑念のない無の境地・・・
などでしょうか。
近年の心理療法では、
マインドフルネス認知療法など、
瞑想を重要な要素として
取り入れているものもあります。
ビジネス界でも、
集中力や創造性を養うスキルとして、
瞑想が注目されています。
だから、瞑想って、
やった方がいいですね。
で、小椋自身もやってます。
でも・・・
現場では、
PSMの方に、
瞑想を取り入れてもらうこが、
なかなか、難しい。
なぜ?
最大の理由は、
一番必要なとき、つまり、
一番、しんどいときに、
とても、
指示通りの姿勢、呼吸、
イメージなどをこなす、
余裕がない、
ということでしょう。
どうすればいい?
一番しんどいときにも、
できることを用意しておく、
ということですね。
その作戦の一つとして、
プロセス指向心理学の、
瞑想の基礎練習をご紹介します。
それは、
一番しんどい症状から、
いかに距離を置いて、
冷静にいられるか、という練習。
それは、
典型的な瞑想の様子と違いますが、
逆に、これが、できれば、
あとは楽勝?(笑)
今回はまず、
その練習に必要な、
基本的な考え方である、
「チャンネル」について、
お伝えしますね。
私たちは、何かを体験するとき、
その情報を得る「チャンネル」が
6つ、あります。
・視覚
・聴覚
・身体感覚
・身体運動
・他者との関係
・世界との関係、の6つ、
ですね。
<視覚>
眼で見る外界の像だけでなく、
「こころの眼」でみる、
内的な視覚イメージも含みます。
<聴覚>
耳で聞く外界の音だけでなく、
「こころの耳」できく、
内的な聴覚イメージも含みます。
言葉のイメージも、
このチャンネルから入ります。
<身体感覚>
触覚、痛覚、温度の感覚や、
嗅覚、味覚、さらに
「胸がざわつく」
「はらわたが煮えくりかえる」などの、
感情と強く結びついた、
からだの内部感覚も、
このチャンネルから入ります。
<身体運動>
手足の動き、
からだの姿勢などからも、
私たちは情報を得ます。
<他者との関係>
特定の人が与える情報ですね。
これは、いままでの4つを、
組み合わせたものになりますが、
人からの情報は、
そのような部分に分解しにくいので、
一つのチャンネルにまとめています。
例えば、
「すごく嫌いな人」のイメージが
頭から離れない場合、
このチャンネルが「占有されている」
と言います。
<世界との関係>
特定の出来事が与える情報ですね。
TVや新聞のニュースなど。
では、ここで、
ちょっとしたワークです。
夏の海辺にいることろを、
想像してみて下さい・・・
夏の海辺・・・
夏の海辺・・・
夏の海辺・・・
はい、
いま、どんなイメージが
浮かんでますか?
人にはそれぞれ、
得意なチャンネルと、
不得意なチャンネルがあります。
おそらく、
青い海と空、白い帆船などを
イメージした方は、
視覚優位、
波の音、カモメの鳴き声などを
イメージした方は、
聴覚優位、
潮風の香り、暑い日差しなどを
イメージした方は、
身体感覚優位、
平泳ぎの動き、
ビーチバレーのトスの動きなどが
思い出される方は、
身体運動優位、
恋人や家族の顔が
思いだされる方は、
他者との関係が優位かもしれません。
毎年参加した臨海学校が
思い出される方は、
この体験に関しては、
世界との関係が、
優位かもしれませんね。
人は、
得意なチャンネルで体験することは、
繊細に感じる一方で、
ときに過敏になったりします。
不得意なチャンネルで体験することは、
鈍感で、気にならない一方、
強い情報が来ると、
ものすごく怖く感じる場合があります。
現代の社会では、
身体運動のチャンネルが
不得意な方が多いように見受けます。
踊ったり、
人前で体を動かしたりすることが、
とても恥ずかしい方、
多いと思います。
そのチャンネルからくる情報(刺激)に
慣れていないためですね。
自分のチャンネルの、
得意、不得意を知ることは、
瞑想をする上でも、
それを、
つらい症状の自己コントロールに
活用するためにも、
とても、大切です。
では、ちょっとした
エクササイズです。
Do:
毎日の生活の中で、
ふと思い立った瞬間に、
いま、自分は、
どのチャンネルで、
自分を、周囲を、
感じているのか、
振り返ってみる。
(これは、瞑想の、
一番、初歩的な
瞬間です)
Don’t:
毎日の生活の中で、
ふと思い立った瞬間に、
ぼーっとするだけで、
もとの生活にもどる。
(瞑想の瞬間を、
取り逃がしている!)
この続きは、こちら↓
うつ病の治し方:症状への対処法としての瞑想
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