編集者から却下されました(苦笑)・・・)、
実際、保険診療と予約診療を自在に組み合わせた「瑞枝会モデル」は他に類例がなく、
ある先輩精神科医からは「自分が開業するならそうする」と評価も頂いているため、
本書が、精神医療の新しいあり方を提起しているとの自負はあります。
※「予約診療」:混合診療にならない「選定療養」としての予約料を追加で頂く診療
本書は、
・診療の質は落ち、患者さんは不満だが、収益は上がる「5分診療」でもなく、
・長めの診察時間を取るが、患者は長く待たされ、経営は悪化する「ボランティア診療」でもない、
・患者・医師・医院経営の「三方よし」を実現する「瑞枝会モデル」を、
志のある精神科医に引き続いてもらうため、
そのコンパクトな教科書となるべく、執筆しました。
そこには、以下のような内容が含まれています。
・「瑞枝会モデル」のビジネスモデルとしての分析
・「瑞枝会モデル」を実現するために必要な、精神科医としての対人援助スキル
・それを集約するキーワードとしての、フレーム(患者さんを捉える枠組み)、
アバター(担当医が立体ホログラムのように生成する患者さんの像)、
ボトルネック(複数の介入ポイントの中で優先順位の高いもの)
・実際の診療現場を再現する症例
(41才、会社員の男性、他院でうつ病の治療中、セカンドオピニオンを希望)
・地域の対人援助職の方々との連携の重要性とその実例
・精神疾患のスティグマを緩和するための「心身の反応の少数派:PSM」という概念
・診療や療養を支援するアプリの開発/患者さんの独立開業への支援
・著者の個人史の一部(生い立ち、精神科医を目指すことになった経緯など)
盛りだくさんの内容ですが、また、読者として精神科医を念頭に置いていますが、
学術的な記述は控えて、ビジネス書としてのスタイルを取っているため読みやすいです。
当法人への入職に関心がある皆さまには、是非、手に取って頂き、
「瑞枝会モデル」を広めるために、私も一緒に働きたい、と思って頂けるなら、
これに勝る喜びはありません。