仮面ライダーはいつまで闘い続けるのか?:親が許せない時に読む夜話
さて、今回のテーマは、
家族の中でも、
父親、母親との関係です。
皆さんは、
お父さん、お母さんへ、
どんな思いを、お持ちですか?
PSMの方の中には、
ご両親の言動で、
ひどく傷ついた経験があり、
「許せない・・・」という
思いを抱き続ける方、
決して少なくない印象です。
その感情が、
現在のご両親とのやりとりを
しんどくしている場合。
あるいは、その感情が、
家族以外との対人関係に、
大きく影を落としている場合。
いずれも、
少なからず、見受けます。
このしがらみから、
どうやって脱出したらいい?
ひとつのヒントになれば、
と思い、
ちょっと意外な話題を
お伝えしますね。
仮面ライダーって、ご存知ですか?
昭和の特撮ヒーローものの代名詞。
世界征服をたくらむ、
悪の組織ショッカーに、
改造人間にされた本郷猛が、
仮面ライダーに変身し、
世界の平和を守るため、
逆に、
ショッカーと
その怪人たちと闘う・・・。
バッタをモチーフにしたデザイン、
泣いているようにもみえる仮面、
人間でもショッカーでもない、
その孤独。
痛切な悲哀が漂いますね。
その中核には、
自分の力が、
実は、自分の敵がくれたもの、
という逆説があります。
そして、その敵は、
自分と同じ改造人間。
そして、その闘いは、
延々と続く・・・。
ここで、一言。
小椋は決して、
ご両親がショッカーで
親を許せない子供が仮面ライダーだ、
と言いたいわけではありません!
是非、誤解のないよう、
お願いします。
ただ、
優れたおとぎ話や神話が、
私たちのこころのあり方に、
豊かな示唆を与えるように、
仮面ライダーが置かれた状況も、
ヒントをくれる、と思うのです。
それは、何?
親子の構図に、話をもどして、
あり得る、一つのストーリーを
つくってみましょう。
親が子に、
あるダメージを与え続けた。
その親の力は、
他の親にはない強い力だった。
その力は、実は、
子にも引き継がれていた。
子は耐え続けたが、ある時、
その同じ力で反撃を開始した。
闘いは延々と続いた。
親への憎しみも延々と続いた。
自分は親とは違うんだ、
とこころの中で叫び続けた。
ある時、子は、
自分の力が、
自分にダメージを与えた、
親の力と、
同じであることに気づき、
愕然とする。
親への憎しみと、
自分への憎しみが
区別できなくなる。
自分も親以外の誰かに、
その力で、
ダメージをあたえていた、
それに気づく。
自分の汚れた力を、
浄化したくなる。
でも、その力を捨てると、
自分には、何も残らない。
どうする?
その力を、
親とは違うやり方で、
使いこなせるようになること、
それしかない、と悟る。
まず、親との闘い方を、
変えよう・・・。
・・・
さて、いかがでしたか?
実は、仮面ライダーは、
そこまで、
悟っていません(苦笑)
ライダーキックを
繰り返します・・・
私たちは、
仮面ライダーの
孤独、悲哀、
終わらぬ闘いをヒントに、
それを超えて行きたいと
思うのです。
まとめると、
親が許せない時、
Do:
以下を振り返ってみる。
・親と同じ力を自分が持ってはいないか
・親と同じ使い方しかできていないのではないか
・親が自分にしたように、
自分も親や誰かに、ダメージを与えてはいないか
・その力の、別の使い方はないのか
Don’t:
親と同じ力で、同じやり方で、
親や誰かに、
ダメージを与え続ける。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
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