うつ病の療養中に飲酒を控えるべき理由
さて、
今回は、お酒の話題です。
PSMの方で、
精神科のお薬を飲まれている方、
おられると思いますが、
その場合、飲酒はNGですよね。
でも、なんで、ダメなのか、
ちゃんと主治医から
説明を受けられた方、
少ないかもしれません。
また、内服がなくても、
お酒との付き合い方を
悩んでいるPSMの方、
いらっしゃいますね。
今回は、
どちらの方にも役に立つ、
アルコールについて、
特に、睡眠との関連についてのお話です。
一番、重要なのは、
飲酒は、睡眠の質を下げる、
これです。
具体的には、
飲酒後に、
睡眠中の脳波をチェックすると、
ノンレム睡眠、
特に、その中でも深い睡眠に関連する
徐波(じょは)睡眠が、減ってます。
遅い周期の脳波が見られる睡眠で、
脳が休息するために必要です。
この時間が少ないと、
見た目は、寝ていても、
脳の休息がとれない、
つまり、
質の悪い睡眠になります。
途中で何度も起きたり、
朝まで寝たとしても、
すっきりしない、熟睡感がない、
夢が多くて、逆に疲れてる、など。
さらに、ある研究論文によると、
長期間、飲酒をしたケースは、
断酒後も、
徐波睡眠が少ないまま、
回復しない、と。
つまり、
飲酒が、脳と睡眠に与える影響は、
かなり、大きいです。
これは、PSMの方にとって、
どんな意味があるでしょうか?
PSMの方の症状には、
「脳の疲労」が原因と言えるもの、
かなり多いです。
抑うつ状態も、パニック発作も・・・
だから、
「十分に脳が休息をとれる睡眠」が
万病に効く特効薬とも言えます。
それなのに、
脳の休息を妨げる飲酒をする・・・
逆行してますよね?
だから、小椋が、
飲酒の習慣を前提に、
眠剤を処方しないのは、
眠剤を処方する前に、
飲酒の習慣の修正が、
治療上、優先されるから、
なんですね。
これは、
精神科のお薬を内服中の方に、
飲酒を控えて頂く理由の一つ、
です。
今回は、飲酒が、
脳と睡眠に与える影響についての
お話でしたが、もちろん、
メンタルに与える影響も、あります。
機会を別にして、お話しますね。
さて、
お酒との付き合い方を
考えなおすとき、
Do:
まずは、
飲酒が心身に与える影響について
基本的な知識を得る。
Don’t:
なんとなく、大丈夫だろう、
あるいは、
なんとなく、だめだよね、
と思うだけで、
行動の変化を起こすための、
具体的な知識を得る機会を
逃す。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。