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2019/12/16

コツコツやるためのコツとは(その3):タワーマンションのおとぎ話



さて、今回は、 
コツコツ療養に取り組むための 
ヒントをお伝えするシリーズの 
3回目です。 

前回は、こちら↓ 

前回は、
マイクロリハビリで
成果をあげるための
4つのポイントをお伝えしました。

特に、その2、

やったことによる変化を 
どんなにわずかであっても 
しっかり認知すること、

これが、重要でしたね。

どうしたら
それができるようになるのか、
今回は、おとぎ話風の
一つの例えを用いて、
お伝えします。

・・・

あなたは、
タワーマンショの
ある階に住んでいました。

たぶん、10階ぐらいなんだけど
正確には知らない。
また、タワーマンショ自体が
何階まであるのかも、
よく知らない。
多分、30階以上は、ある。

でも、自分の部屋からは、いつも
大きな林のこずえを越えて、
海が見えていて、
その景色が大好きでした。

ところがある日、朝起きると、
窓の景色から、海が消えていました。
林の見え方も、違うし、
下界のいろんな物が、大きく見えるし、
多分、下の階に移ってしまったのだろう、
そう、推測できました。

なんで勝手に!
とイライラして、
非常階段を何階分も上って、
多分、この階あたりだろうと、
自分の部屋だと思われる部屋にもどると、
確かに、海は見えます。

でも、なんと、
また、よく朝になると、
下の階に移っているのです!

来る日も来る日も、
上の階にもどるけど、
翌朝、下の階に移っていて、
海が見えない。

なんで?なんで!
イライラが怒りになり、
その後、絶望になり、
もう非常階段を上がって
もとの階にもどろうとすることも
やめてしまいました。

時々、
もしかしたら?と思って
非常階段を上がってみるが、
結局、同じこと…。

なぜ私が
こんな仕打ちを
受けないといけないのか?

そもそも、本当はもっと
上の階に住みたかったのに、
大好きな海が、もっと
広く見える部屋に
住みたかったのに…。

・・・

いかがでしょうか。

もちろん、現実には、
こんなおとぎ話のような事態は
あり得ませんが、でも、
すごーく、
身につまされるPSMの方、
多いかと思います。

健康だった頃の自分。

それが、
もとの階に住んでいた時の、自分。

何の疾患であれ、健康を失った結果、
日常的にできていたことが
できなくなった自分。

それが、
下の階に住んでいる、自分。

このおとぎ話では、
そういう対応になっています。

・・・

この事態で、
どうやったら、もとの階に
もどれるのか?

非常階段で、一気に、
もとの階にもどろうとするから、
失敗する。

一階ずつ、
上がっていく。

まず、一階、上がって、
そこで、しばらく、
暮らしてみる。

そして、時期が来たら、
次の階に、上がって、
そこで、しばらく、
暮らしてみる。

その繰り返しで、
もとの階にもどる、
という作戦が、必要なのです。

これが、
このおとぎ話の中での、
マイクロリハビリ、
ということですね。

・・・

そして、
重要なポイントがあります。

下の階に移ってしまった後、
(この階を、どん底階、と呼びましょう)
マイクロリハビリをやろうと、
一つ上の階に上がって、
そこで、暮らしている時、

どうしても、まだ、
海は、見えません。

すると、
こんなことしていて、
何の意味がある?
という、強烈な疑問に
さいなまれます。

ここで、
前回、お伝えした、

やったことによる変化を 
どんなにわずかであっても 
しっかり認知すること、

が、なんとしても、
必要になってきます。

確かに、この階は、
まだ、海は見えないが、
でも、どん底階より、
上に来ているぞ…、
という認知、ですね。

・・・

その認知を、
どのようにして、
もぎとるのか。

それ、
すごーく、
繊細なことなので、
どうしても、
こんなめんどうな
おとぎ話を
用意する必要がありました。

一階、上に移っただけで、
窓から見える風景が、
どのように変化するか?

感覚が、鍛えられていないと、
とても、認知できません。

海が見えない!!
という認知のみが
嵐のようにふきすさびます。

・・・

次回は、
何に注目すれば、
そのわずかな変化を
認知できるようになるか、
このおとぎ話を活用して、
探って行きましょう。

・・・ 

コツコツ 
療養に取り組むことが 
難しい時、 

Do: 
マイクロリハビリを行った結果の
わずかな変化を
認知できるようになる。

Don’t: 
マイクロリハビリを行っても、
もとの健康が回復できていない、
その事実しか
認知できない。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。