2020/02/17
スピリチュアル・リテラシー入門③:成長のためのガイドラインを探せ
さて、今回は
スピリチュアル・リテラシー入門の
3回目です。
前回は、こちら↓
小椋の子どもの頃の
ピアノの遊びのエピソードを紹介し、
五感で感知できる世界を
超えた領域へ踏み込む体験について
お伝えしました。
でも、読者の皆さんの中には、
次のような、
両極端の反応をされる方が
おられるかもしれません。
そのような世界は、
全く、わからない・・・。
あるいは、
日々、その世界で
苦しんでいるので、
早く、そこから、脱出したい。
(踏み込むどころではない)
後者の場合は、
幻聴などの幻覚や、
現実的ではない過剰な心配である
被害妄想などに苦しんでいる、
という状況ですね。
・・・
確かに、
五感で感知できる世界を
超えた領域に踏み込む時、
そのゾーンには、
未知のエネルギーが
満ちていますので、
いろいろな意味での
準備が整っていないと、
心身のバランスを
崩してしまう危険は、
確かに、あります。
その時、
精神疾患のいろいろな
症状が出てくるリスクが
あるわけです。
実際、小椋は、
中学と高校で
不登校になりました。
その時、
アドバイスをくれる人、
ガイドになる物は、
何もありませんでした。
結局、その後、
今日までの30年以上の歳月、
試行錯誤を
繰り返しているわけです。
・・・
スピリチュアル・リテラシーを
身につけるための
安全で確実なガイドって、
この世に、あるんでしょうか?
それに最も近いものを
最近、みつけました。
シンディ・ウィグルスウォース著、
SQ21、という書籍です。
(2012年、邦訳なし)
SQとは、
spiritual quotient
(スピリチュアル・クオティエント)
の略称で、
スピリチュアル・リテラシーに関する
IQ(知能指数)という意味です。
21、というのは、
スピリチュアル・リテラシーを
育てるための、
21のスキル、という意味です。
なんと、この本、
人としての霊的な成長、という
広大な領域を、
特定の宗教や思想から
中立的な立場を維持しつつ、
4つの領域に分類し、
その中に、
合計21個の具体的なスキルを
設定し、
それぞれのスキルを
5段階で自己評価できるように
整理しています。
前代未聞の試みです。
シンディは、20年以上、
エクソンモービル(石油系大企業)の
人事部の要職を務め、
この書籍も、
ビジネスパーソンの
職場でのパフォーマンスの
向上を意図して
執筆されています。
今回のシリーズでは、
このSQ21をガイドとして
参照します。
・・・
では、私たちの
目下のテーマである、
五感で感知できる世界を
超えた領域に、
どのように親しむとよいか、
これって、SQ21では、
どのように扱われているでしょうか?
9番目のスキル、
「人間の知覚には限界があると知る」
として、扱われています。
人間には誰しも、
「見えたいように現実を見る」という
確証バイアスがある。
※確証バイアス:
仮説を支持する情報のみを選び、
支持しない情報を無視する傾向。
だから、
自分は確かにこの目でみた、
だからそれが現実だ、と言い張る状況は、
SQが低い、となってしまいます。
同時に、その五感を
補うものとして、
(霊的な)直観を挙げています。
その情報を元に
判断し行動することができるなら、
SQは高い。
ここで、
重要なポイントがあります。
SQ21は、
このスキルに関して、決して、
例えば、
他人のオーラが見える、
などをSQとして
高く評価していない、とう点です。
この辺りのバランスが
シンディは絶妙です。
・・・
小椋少年が、ひたすら、
沈黙の中に轟音を聞こうと
日夜、感覚を集中させたなら、
もっと心身がボロボロに
なっていたでしょう。
今の小椋も、
ちょっと感覚を集中させると
人から湯気のようなものが
上がっているのは、見えますが、
その感覚を研ぎ澄まそうとは、
今は、していません。
なぜか?
今はその時期じゃない・・・
取り組むべき他のテーマがある、
とわかるから。
(これ、霊的直観です(苦笑))
教訓としては、
21あるスキルを
まんべんなく上達させることなく、
特定の一つのスキルだけに
取り組むと、
心身のバランスを崩す、
ということです。
シンディは、そうとは
書いていませんが、
それを知っているハズです。
特に、心身のバランスを
崩しやすいPSMの方が、
スピリチュアル・リテラシーに取り組む時、
ものすごく大切なポイントになります。
・・・
人は死んだら
無になるという見方で
苦しんでいる時、
Do:
五感で感知できる世界を
超えた領域に親しむために、
まずは、SQ21の9番目のスキル、
「人間の知覚には限界があると知る」
に取り組む。
Don’t:
他のスキルとのバランスを欠いたまま
五感を研ぎ澄まそうとする。
次回は、
さらに具体的に何に
取り組んだらよいのか、
ヒトの4つの機能、という観点から
整理します。
いかがでしたでしょうか?
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