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2020/10/19

エナジー・バウンダリー入門②:「ストロー症候群」とは?



さて、前回から、
新シリーズが始まりました。

前回は、こちら↓

通常の精神科医療や
心理カウンセリングでは扱わない、
エナジー・バウンダリーという考え方を
ご紹介しました。

今回は、
以後、数回にわたって、
そのエナジー・バウンダリーが
うまく機能していない時に起きる、
いろいろな、しんどいパターン
お伝えしていきます。

それが、自分に起きているのかどうか、
それを知ることが、
それを修復していく、
出発点に、なるからです。

参照したシンディさんの本では、
それらを、〇〇症候群、と
紹介していますが、

このメルマガでは、
その分類を、適宜、整理し、
名称も、意訳したものに変更して、
お伝えします。

・・・

まず、一つ目は・・・
「ストロー症候群」

ん? なんじゃそれ?

ストローって、コップから
ジュースを吸い上げて飲む、
あのストローなのですが、

エナジー・バウンダリーが
弱っていると、
特に、イメージとしては、
「穴が開いている」と、

相手に、
その穴から、ストローを刺されて、
自分のエナジーを
「吸い取られてしまう」という
状況ですね。

具体例を挙げないと、
わからないですよね。

・・・

もう、
20年くらい前の、
小椋自身の体験談です。

大学の同級生の、ある男性がいて、
いつも、その方と過ごすと、
なんだか、すごく、疲れる。

別にお互い、仲が悪いわけでもなく、
感情のしこりなども、ないのに。

覚えているのは、
いつも、自分が、どんどん、
話しをする側に回ってしまう、
勝手に。

自分は、そんなに、
沈黙が耐えられない方ではないのに。
そんなに、
伝えたいことが、
あるわけでもないのに。

相手も、
小椋のエネルギーを吸ってやろうなど、
ぜんぜん、思ってもないのに。

でも、まるで、
相手が、真空でできていて、
勝手に、自分の中の何かが、
相手の真空に、
吸い出されていく感覚、ですね。

これ、今、思えば、
ストロー症候群、です。

・・・

もっと、極端な例は、
シンディの本に、のっています。

ある男性は、いつも、
朝起きると、昨晩、寝る前よりも、
ものすごく、疲れている。

隣に寝ている、奥さんに、
まるで、ホースでも刺されて、
自分のエナジーを抜き取られている感覚。

実際、少し離れて寝ると、
朝、体調はぜんぜん、問題なし。

奥さんは、気立てがよく、
夫婦関係も、他に、
取り立て、問題は、ないのに。

これ、まさに、
ストロー症候群、です。

・・・

ちなみに、シンディは、
このケースを、
どうやって、サポートしたでしょうか?

カウンセリングを続け、
彼の母子関係にたどり着きました。

彼の母は、いつも
心配事が起きると、彼に
延々とグチを言い続けたようです。

彼は、いつも、そのグチの中に
閉じ込められ、どうすることもできず、
でも、母をなんとか支えないと、
と思い続けて、
幼い日々を送ったようです。

この体験が、
彼の、エナジー・バウンダリーに
「穴」を開けた。

自分のエナジーが
漏れ出て、
相手がそれを吸い取る、
という関係が、
起きやすくなった。

母子関係で起きた、
このエナジー・バウンダリーの課題が、

そのまま、
夫婦関係の中で、
彼も、奥さんも、
心理的には、全く、無自覚なまま、
エナジーレベルで、
再現された、
ということです。

この、
ストロー症候群の自覚を
出発点に、

彼は徐々に、
母との日々のについて、
その時の、感情や、
その後の思考のクセについて
振り返り、

最終的には、
奥さんのそばで寝ても、
朝、快調になるまでに、

エナジー・バウンダリーを
修復できたようです。

※もちろん、エナジー・バウンダリーに
ダメージを与える体験は、
他にもたくさん、あります。

・・・

ストロー症候群で、
ポイントなのは、

エナジーが吸い取られる、
という感覚が、

一般的な、
心理学や精神病理学では、
その原因が、
十分に説明できない、
ということです。

なので、
原因を取り除いて、
修復することも、できない。

でも、
エナジー・バウンダリーという
考え方を取り入れて、

そのような、
見えない臓器」があると
仮定し、

その臓器にダメージを与える
原因を探れば、
修復することが、可能、
ということですね。

そして、
次回以降、
ご紹介する他の症候群でも、
その事情は、同様です。

・・・

皆さんは、
ストロー症候群、
ありそうですか?

次のようなパターンも、
ありそうですね。

デイケアや職場などで、
自分よりも、断然、
テンションの高い方、
おられますよね。

その方は、別に
いじわるでもないし、
悪意もないし、
同じテンションを
自分に強要してくる訳でもないし、
場の空気を
無視している訳でもないし、
だから、
その方が、嫌いな訳でもない。

単に、その方がヘルシー、
というだけですね。

でも、その人といると、
むちゃむちゃ、なんだか、
疲れる。

何が、起きているのか?

そう、多分、
ストロー症候群

ヘルシーな方は、
いわば、エナジーの
「肺活量」が大きくて、

しっかり、吐くし、
しっかり、吸う。

だから、周囲の、
エナジー・バウンダリーに
「穴」のある方から、

お互い、そんなつもりは
ないのに、

吸い込み、
吸われる、関係に
なってしまうのでしょう。

・・・

ちょっとしたことでも
影響を受けやすくて
困っている時、

Do: 
自分はストロー症候群かどうか
チェックしてみる。

Don’t: 
目に見えない物は信じられないと、
療養に役立つかも知れない
エナジー・バウンダリーという
考え方を、捨ててしまう。
(前回と同じ)

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。