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2021/05/30

PSMのための雑談との付き合い方②:雑談とは?



さて、
雑談についてのシリーズ、
今回は、2回目になります。

前回は、
雑談がしんどくなる
3つのパターンを、
AさんBさんCさんの例で
お伝えしました。

前回は、こちら↓

そして、
その原因と対策を検討する前に、
そもそも、

1:どのような状況を
雑談として認識しているのか

2:その状況で
自分がどのように
振る舞うことをゴールとしているのか

この点についての整理が
不可欠、とお伝えしました。

今回は、まず、
1について、取り組んでみましょう。

いわば、雑談とは?
という定義、ですね。

・・・

そのためには、この場合、
雑談ではないもの、を
どんどん、挙げていった方が、
わかりやすいです。

まず、会議

これは、議長、書紀、などの役割や、
参加者の、社会的な序列、が
ハッキリ決まっています。

そして、議題が明確にあり、
決められた時間内に、
結論を出すことが、目的。

これって、
雑談の、真逆、という感じです。

・・・

そして、講義

これも、教える側と教えられる側、
という役割が決まっている。

そして、情報がしっかり伝わるかどうか、
その点に重きが置かれている。

雑談の真っ最中に、
講義のような語り口が始まると、
ウザっ・・・、となりますよね。

だから、これも、
雑談では、ないですね。

・・・

そして、
一方的に語られる、
グチ、または自慢話

グチの場合は、
不快な感情のはけ口を求めて、

自慢話の場合は、
自尊心をくすぐるために、

聞き手をいわば、
利用している、ということになります。

そして、聞き手は、
かなり、しんどくなります。
前回、お伝えした
Cさんの例ですね。

この状況も、
雑談とは、区別した方がよい。

・・・

そして、もう一つは、
カウンセリング

これも、
カウンセラーとクライアント、
という役割が明確で、

カウンセラーが、
クライアントの心身の苦痛を軽減する、
という具体的な目的が
双方で共有されています。

この状況も、
雑談とは、区別した方がよい。

・・・

このように整理すると、
実は、
雑談、と言われている会話の中に、

知らないうちに、
会議や、講義、
一方的なグチ・自慢話や、
カウンセリングの要素が
しのびこんでいる時、

雑談が、
それに参加している、
一部の人にとって、
とても苦痛な時間になる
ということも、見えてきます。

雑談の中で、
話し手が、例えば・・・

誰かの言動を白黒つけて断罪したい、
そのために、
それに同意することを強要してくる、
会議の要素が入ってくる)

あなたは絶対、こうした方がいい、と
強く助言してくる、
講義の要素が入ってくる)

特定の二人だけが、グチを言い合い、
他の聞き手は、聞いているだけ、
一方的なグチ・自慢話の要素が入ってくる)

あなたは、私の苦しみが
わかってないよねと、非難してくる、
カウンセリングの要素が入ってくる)

このような状況におちいると、
聞き手は、
かなり辛くなりますね。

・・・

このような整理を踏まえると、
雑談とは、

話し手と聞き手が
適宜、同等の立場で交代しつつ、
穏やかな情緒の、
参加者全員での共有を目的として行われる、
自在な会話である、

と言えるでしょう。

穏やかな情緒、という言い回しの中には、

結論や、特定の情報伝達が
主目的ではない、

痛切な悲しみや、
激しい怒りなどの、
強い感情は馴染まない、

という特徴が込められています。

また、
自在な会話、という言い回しには、
扱う話題や、所要時間が、
臨機応変だ、
という特徴が込められています。

・・・

さて、このように
特徴が整理された、
雑談、という会話ですが、

これ、一体、
社会の中で、
どのような役割が
与えられているのでしょうか?

それを、次回、
探ってみましょう。

・・・

雑談が苦手で困っている時、

Do: 
雑談のようだが
雑談とは言えない会話に
どのようなものがあるかを知る。

Don’t: 
雑談のようだが
雑談とは言えない会話に
無自覚に参加し続け、
被害者になる、あるいは
加害者になる。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。