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2022/04/24

「木」に学ぶ⑤:枝が折れても根元から新芽を出そう



さて、
シリーズ「木」に学ぶ、の
今回は5回目です。

前回はこちら↓

「木」から学べる5つのポイント、

1:根をしっかり伸ばす
2:幹を太くする 
3:光の方向を見失わない 
4:枝が折れても根元から新芽を出す 
5:落葉にいつまでも執着しない 

その中の、前回は
3、でした。

今回は、
4:枝が折れても根元から新芽を出す
これに、取り組んでみましょう。

・・・

京都御所には
たくさんの彼ら(木たち)が
立ち並んでいます。

でも、台風がキツかった年、
無残にも、無数の枝たちが
地面に覆い重なるように
落ちていました。

当然ながら、枝って、
人間が折らなくても
折れるんですよね。

そして、御所がなんだか
スカスカになった感じでした。

でも、数年経つと、
遠目でみても
以前ほどではないですが、
またまた
鬱蒼としてきています。

枝が、また、
生えてきているようです。

接近して見ると、
確かに、ブチッと折れた部分より
根元に近い、
同じ枝の、別の部分から
若い枝が、枝分かれして
伸びていますね。

この調子で、
御所の木全体が
勢いを盛り返しているようです。

すごい・・・。

・・・

こんな彼ら(木たち)から
何が、学べるでしょうか?

そもそもまず、
枝を伸ばすって、
人間では、何に相当する
ことなのでしょうか?

いろいろな連想があって
よいと思いますが、
このシリーズでは、
次のようにイメージしてみましょう。

枝を伸ばすとは、
外界との接点を持つことだ、と。

人間が、枝を伸ばすとは、
腕を広げて、
自分のまわりの空間や
そこにいる他の人間と、
つながりを
持とうとすることだ、と。

なんとなく、
イメージできますか?

・・・

この場合の外界とは、
いろいろな
種類やレベルがあります。

自宅での生活が多い場合、
そもそも短時間、
屋外に出ることそれ自体が、
枝を伸ばすことになるでしょう。

人混みがしんどくて
近場のスーパーが精一杯、
という方なら、
繁華街に出ることは、
枝を伸ばすことになりますね。

最近なら、ネット空間も
枝を伸ばす場になります。

閲覧しかしなかった方が
勇気を出してコメントを投稿したなら
それも枝を伸ばしているわけです。

今までは最低限の会話だけで
場を離れていたママが、
PTAの役員になって
定期的に会合に参加するようになったなら
それも、同じ。

今までは店舗の裏の
品出し業務だけだった方が
接客も担当するようになったなら
それも、同じ。

・・・

なるほど・・・、と
なんとなくイメージは
持てたかと思います。

でも、
そうやって枝を伸ばしていたら
ボキッといっちゃったんだよ!
というPSMの方、
多いのではないでしょうか。

だからもう、枝を伸ばすなんて
無理なんだよ!と。

そんな時、
彼ら(木たち)から、
何を学べばよいでしょうか?

・・・

ポイントは、
二つ、あります。

一つは、
枝と幹とを、区別しょう、
ですね。

確かに、枝は折れたが
幹までは、やられていないよな、
という感覚を持とう、
ということです。

多くの方、
枝がやられた、イコール
幹までやられた、と
感じてしまうようです。

例えば、
特定の場面で、
特定のことを指摘されただけ
(枝が折られただけ)なのに
全人格を否定された、と感じる
(幹までなぎ倒された)・・・、
とか。

でも、
枝と幹とが、区別できていると
そこまでのダメージを
負わずにすみます。

その感じって、
どうやったらできるのか?

だから、幹を太くしましょう、
ということになりますね(苦笑)。

コツコツ幹を太くしてきた
その日々を、誰も否定できないぞ、
という感覚ですね。

・・・

そして、
彼ら(木たち)から学べる
もう一つのポイントは、

折られた枝とは
ちょっと方向が違っても
気にせず、まずは伸ばそう、
ですね。

PSMの方で多いのは、
一回、枝が折れてしまうと
そのまま固まってしまう、
とうパターンです。

折れてしまった枝が
目指していた方向に
ものすごくこだわりがあって、

それ以外、伸ばす方向が
イメージできない、

かといって、
また、その方向に伸ばそうとしても
また折られたらどうしよう・・・、
その板挟みで
固まってしまう。

そこを、
彼ら(木たち)を見習って、

ああ、そうですか、
折れたんですね、じゃあ、
伸ばせるところから
伸ばしましょか(なぜか京都弁)

という感じですね。

なぜ、そのノリが大切かと言うと、
伸ばした先、どうなるかは、
伸ばしてみないと
わからないからです。

こんな方向、伸ばしても・・・
と思い込んでいても、
その先の外界で
何と、どんな接点が持てるか、
未知、なのです。

枝の場合、
どの方向に伸びるか、
も大切ですか、

どの方向でもいいから
外界との接点を持ち続ける、
という観点も
劣らず重要です。

・・・

二つ目のポイントの
具体例として、
次のようなケースは
どうでしょうか。

やりがいのある職場だったが
うわさのパワハラ上司が
異動してきて以降、
体調が悪化し、休職に。

部署を異動して
復職したが、体調は戻っても
モチベーションが戻らない。

こんな仕事はぜんぜん
やる気が起きないよな・・・。

さて、こんなときに、
彼ら(木たち)なら
なんとアドバイス
してくれるでしょうか?

そうです・・・、
伸ばせるところから
伸ばしましょか、ですね。

目の前の仕事を、
伸ばせるだけ伸ばしてみる、
自分なりに取り組んでみる、
腐らずに、
ということです。

そうすると、
誰かがその姿を見てくれていて、
接点を持とうと
してくれるかもしれない。

仕事とは、
人の縁とは、
そんなもののようです。

・・・

「木」のイメージから 
療養のヒントを得ようとする時、 

Do:  
枝が折れた時、
幹は大丈夫だと確認し、
別の枝を
伸ばせるところから伸ばす。

Don’t:  
枝が折れた時、
幹までやられたと思い込む、
あるいは
枝の伸ばす方向に
こだわり続けた結果、
固まる。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。