2022/10/10
自己肯定感を上げるためのコツ⑩:コンフォートゾーンに引き戻されないためにできること
さて、
自己肯定感をテーマにした
シリーズ、その10回目です。
前回は、こちら↓
そこでは、
旧ホメオスタシスから
新ホメオスタシスへの移住には、
新ホメオスタシスを
いかにリアルに実感できるかが
ポイントだ、
とお伝えしました。
そもそもは、6つある
ダニエル的瞬間の必要条件の中の
1番目、
自分軸が認知できる、
これについての深掘りでしたね。
それができない場合、つまり
自分軸が認知できない場合、
何に取り組めばよいのか?
第7回目から
前回までの内容を踏まえて、
カタカナ用語にめげず(苦笑)
対策を講じてみましょう。
・・・
ここ3回は、
40代男性の会社員の
Aさんが大活躍でした。
自分軸が認知できない、
Aさんのようなパターンの方、
すごく、多いです。
担当医が、
適切な他人軸と自分軸を設定して、
やることを明快に伝えても、
自分軸が、認知できない。
スコトーマに、なってしまう。
もちろん、
担当医に言われていることは
知的には、わかる。
だから、小テストがあれば
言語としての解答は、できる。
でも、ピンとこない。
腑に落ちない、だから
コンフォートゾーンから
離脱できない。
じゃあ、
どうすればいい?
・・・
ポイントは、
旧ホメオスタシスの中の、
心理レベルと身体レベルとを
しっかり分けて、
それぞれに対策を立てる、
ということに尽きます。
まずは、
身体レベル。
最低限として、
実際に行動を起こして、
身体レベルに変化を起こして、
新ホメオスタシスを
ほんのわずかでも体感することが
必須です。
これが生み出せないと
ここから先が、厳しい。
担当医をある程度
信頼してくれている場合、
半信半疑でも
行動は起こしてくれる方が
多いですね。
※Aさんも、そうでした。
でも、これだけでは
新ホメオスタシスへ
安定して移行できない場合が多い。
なぜなら、
心理レベルが、
旧のままなら、いずれ
身体レベルも、
ズルズルともとの旧に
戻ってしまうから。
身体レベルが人格を持っていたなら、
え?あんた(=心理レベル)
「新」へ行かへんの?
え〜、じゃあ、自分もやんぴ、
という感じです(苦笑)
足を引っ張るのが
身体レベルか心理レベルか
その辺りのバランスは
人、それぞれですが、
両者が伴に、歩調を揃えて
コンフォートゾーンから
離脱する勢いが、不可欠です。
・・・
心理レベルを
コンフォートゾーンに
引きずり込み続ける要素は、
二つ、あります。
一つは、
コンフォートゾーンに
居続けることのメリット、
ですね。
これが強い場合、
かつ、本人が無自覚の場合、
コンフォートゾーンから
離脱するのは、手強いです。
どんなに身体レベルが
新ホメオスタシスへの移住を
決行しても、
水泡に帰する。
どうする?
手間がかかりますが、
一つ一つ、トゲを抜くように、
自分が旧ホメオスタシスに
居続けることには
何かメリットがあるはずだ、
というまなざしを自分に向けて
ぐりぐり探って
書き出してみるしか
ありません。
コンフォートゾーンに居続けると、
例えば・・・
自分の価値観を修正しなくて済む、
自分の考え方を修正しなくて済む、
誰かを傷つけずに済む、
誰かに傷つけられずに済む、
誰かに怒られずに済む、
これ以上、恥をかかずに済む、
経済的な不安を抱かずに済む、
現在の環境を変えずに済む、
未知の世界に踏み込む恐怖を感じなくて済む、
などなど・・・
そんなメリットがある場合が
多いです。
書き出して、どうする?
それを、
オセロをひっくり返すように
書き換えてみます。
自分の価値や考え方を
修正できる自分になる、
誰かを傷つけても責任を取れる
自分になる、
誰かに傷つけられても怒られても
恥をかかせられても
しのげる自分になる、
経済的な不安と付き合っていける
自分になる、
現在の環境から未知の世界へ
踏み込む勇気のある
自分になる・・・。
これらが、
新ホメオスタシスへ移住した際の
心理レベルのありようになります。
それが、新しいメリットに
なるのです。
それを、ものすごく
リアルに、イメージする。
今までの私なら、こんな感じ・・・
それが、新ホメオスタシスでは
こんな感じ・・・。
おー、すごいじゃん!
これが、旧ホメオスタシスから
新ホメオスタシスへの
移住の雪崩を起こすのです。
こっちの水が甘いぞ、
という感じです(前回参照、苦笑)
もちろん、
これらの全項目に
取り組む必要はありません。
めぼしいものは3つぐらいの場合が
多いですね。
それでもハードルが高い場合、
一つでも、いい。
その半分でも、いい。
もちろん、
この辺の相談を
担当医やカウンセラーと
一緒にやるのもよいでしょう。
いずれにせよ、
新ホメオスタシスに移住する
メリットを、
自分なりにリアルに感じる、
それが、ポイントです。
・・・
心理レベルを
コンフォートゾーンに
引きずり込み続ける
もう一つの要素は
何でしょうか?
それは、
自分事になっていない、
という要素です。
どういうことでしょう?
Aさんの例が
やはり、わかりやすい。
生活リズムを維持した結果、
朝の不調がマシになっても、
担当医の指摘によって
その因果関係に気づけるまでは、
Aさんは、
自分事になっていなかった
と言えます。
担当医に言われたことを
言われたから、やっていた。
そして、その手応えの自覚が
伴っていなかった。
この手応えが、重要。
自分事とは、
その手応えがある、ということ。
それって、快感です。
つまり、新ホメオスタシスへ移住する
強力なメリットになります。
Aさん以外の例では
どんなパターンが
あるでしょうか。
多いのは、
担当医の指示には大枠、従いつつも、
自分なりの工夫をそこに添えた結果、
自分事としての手応えが
グッとアップした、
というパターンですね。
あるいは、
担当医の指示の意図を理解した上で
自分なりの方法を一から工夫した結果、
自分事としての手応えが
アップする、などもいいですね。
この自分事が、
自分事になっていないと、
どうなるか。
快感がない。
新ホメオスタシスへ移住する
メリットがない。
コンフォートゾーンに居続ける
メリットの方が目立つ。
すると、
身体レベルか心理レベルかの
どちらかがズルズルと
コンフォートゾーンに戻っていって、
結局、両方とも戻ってしまう。
心理レベルが、
自分事として、
身体レベルに指示を出し、
身体レベルが結果を出す。
その連携が、
身体レベルと
心理レベルをセットとして、
コンフォートゾーンからの
離脱を、可能にするのです。
その瞬間が、
自己効力感のエンジンが
うなりを上げる瞬間、
とも言えますね。
・・・
さて、今回は
ここまでです。
ダニエル的瞬間の必要条件とは
1:自分軸が認知できる。
2:自分軸を信じることができる。
3:自分軸を持つことへの恐怖がない。
4:生存にかかわる現実と向き合っている。
5:他人軸と自分軸とがあまり遠くに離れていない。
6:他人軸の評価が特定の他者に大きく依存していない。
でしたね。
今、やっと1が終わりました、
トホホ・・・。
でも、残りの5つは、
ここまでほどの
手間はかからないハズです。
コーチングの要点を
お伝えするのが大変でしたが、
1が、なんと言っても、
重要でしたから、しょうがない。
残りの5つは、
1が出来ていても、
その条件が揃ってないと、
ダニエル的瞬間を阻害する、
邪魔者として登場する感じです。
基本、
1つの条件を1回で
お伝えする予定です。
・・・
自己肯定感の低さに
悩んでいる時、
特に、
自分軸が認知できない場合、
Do:
新ホメオスタシスに関して、
身体レベルでの体感を確保した上で、
心理レベルでも、
そのメリットにリアリティを持たせ、
自分事としての快感も伴わせることで、
コンフォートゾーンからの離脱を容易にし、
その結果、スコトーマが外れ、
自分軸が認知できることを目指す。
Don’t:
自分軸を提案されても、
一切、行動せず、
コンフォートゾーンのメリットも分析せず、
自分事にしようとしないまま、
なんとか自己効力感が上がらないかと
待つだけ。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。