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2017/03/01

怒りのコントロールのための3つのコツ

さて、今回は、
怒りのコントロール
というテーマです。

典型的な状況は、
こんな感じです。

カチンときて、
すかさず、
売り言葉に買い言葉。
でも、後から、
あんなこと言わなければ・・・
と後悔する。

この種の怒りの
コントロールについては、
アンガーマネジメントという
心理技法が知られていて、
社員研修にも取り入れられるなど、
ビジネススキルにもなっています。

アマゾンで検索すると、
いっぱい、、ありますね。

今回は、
このアンガーマネジメントの
スキルの中で、
瑞枝通信の読者なら、
スッと使えるもの、3つ、
紹介します。

1 アイ・メッセージ
これは、カチンときた後、
アイ(I、私)を主語にした言葉で話す
というスキルです。

ついつい、
「お前はいつも・・
「だからあなたは・・と、
ユー(You、あなた)を主語にした、
相手を攻撃する言葉で応じがちです。

カチンときた直後、
「私は、いま、怒っています・・」
なかなか、このセリフは、
言えませんよね。
「わ・た・し・は・・・」
ぐらいでも、十分です。

でも、とても大切です。

6つのチャンネル、
覚えてますか?
(第10号参照:ここ

怒りとは、
感情の一種で、
身体感覚のチャンネル
感受します。

カチンときたとき、
その身体感覚のチャンネルに
注意を集中するんです。

そして、
このカチン、は、
怒り、という感情なんだ、
と自覚する。

これができないと、
ここで、立ち止まれないと、

一気に、
他のチャンネルの嵐に
巻き込まれます。

身体運動のチャンネルで
ゲンコツを握り、
こめかみに青筋を立て、

視覚と聴覚のチャンネルで
相手の嫌な顔と声が届いて、

他者との関係のチャンネルで、
相手とのいままでの
嫌なエピソードが一気に
脳裏をよぎります。

だから、まずは、
感情のチャンネルに注目し、
アイ・メッセージで
「実況中継」する。

反射的に、
買い言葉を発するのではなく。

2 6秒ルール
それが、できると、
次のスキルが使えます。

怒りという感情は、
そのピークが6秒間しか続かない
というデータがあります。

だから、
その6秒をなんとかしのぐと、
ずいぶん、コントロールできます。

そこで、呼吸法です。
3秒で吸って、2秒で貯めて、
10秒でゆっくり、吐く。

3 ログ(記録)をつける
活動記録表を活用しましょう。

どんな状況で、
誰に、何に対して、
どんな刺激がきっかけで、
怒りの感情を抱いたのか。

特に、
自分の何が傷ついたのか、
それも振り返ってみる。

怒りという感情は、
何かが傷ついた状況で、
そのダメージを広げないための、
防御と攻撃のエネルギーだからです。

ログをつけると、
だんだん、自分のパターンが
見えてきます。

すると、
より効果的な対策も
できるようになってきます。

傷つきやすい部分を、
修正していく、とか。

さて、まとめましょう。

怒りをなんとか、
コントロールしたいと思う時、

Do:
アイ・メッセージで立ち止まり、
6秒ルールを呼吸法で乗り切り、
ログをつける。

Don’t:
怒りという感情のエネルギーを
身体感覚のチャンネルで
保持することができず、
すぐ、他のチャンネルに
流してしまう。
(買い言葉)

ところで、今回は、
すぐ怒ってしまって困る、
というパターンでしたが、

怒りのコントロール、
というテーマでは、
怒りが表現できなくて困る、
というパターンもあります。

怒ったことがない。
怒り方がわからない。

また、地下のマグマのように、
ずっと続いている、
というパターンもあります。

自分を傷つけた相手を、
いかに許すことができるか。

いずれも、重いテーマで、
うまくいってないと、
しんどいです。

うつ病、躁うつ病、
PTSDなどの病状が
治りにくくなる
大きな原因にもなります。

機会があれば、
整理してみましょう。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。