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2017/03/31

精神疾患と就労:働くことへの思い込みをぶっ飛ばせ!

さて、今回は、
PSMの方の
働く目的についてのテーマを扱う、
3回シリーズの最終回です。

今までの2回をまとめると、

人生の目標を決めて、
そのためのワン・シングを見つけて、
ドミノ倒しの連鎖の中に、
働くこと、
特に、
自分の提供する価値、
その対価(金銭以外)、
そして金銭の使用目的、
を位置付ける、
というお話でした。

今回は、小椋の職歴を例に、
働くことについての
先入観について、
一緒に考えてみましょう。

第7号で、
ある程度の経歴は
お伝えしました。こちら↓
精神科医の自己開示の意義

今回のテーマに関連する部分を
追加でお伝えしますね。

まず、16才頃、
本当にロープを用意して、
首をつって死のうと思いましたが、
ぎりぎりのところで、
「お前のいのちは
お前のものじゃない」という
お告げ(苦笑)があった。

自分のものじゃないものを、
勝手に殺してはまずいだろう、
それがすっと納得できて、
「はい、じゃ、
死ぬまでは、
生き延びます」となった。
これが、このときの、
人生の目標でしたね。

これは、基本的には、
いまも同じ。
より進化して、
「生きたまま、死ぬ」
が目標になってます(苦笑)

ちょっと、脱線しますが、
PSMの多くの方が、
自分の感じていること、
体験していることを、
そのまま言葉にして、
信じてもらえるだろうか?
という心配、お持ちです。

それ、すごく、わかります。
だって、小椋も、
さっきの文章、
理解してもらえる自信、
ありません(苦笑)

でも、それが、
ほんとうなんだから、
しょうがないですよね。
まず、言葉にしましょう。
で、伝わるように、
ちょっとずつ、努力しましょう、
お互い。

もとにもどします。
その、人生の目標を受けて、
当時の小椋少年のワン・シングは、
「自分を自分で手術する」
でした。

その後の職歴は、全部、
そのワン・シングを実現するための、
行動でしたね。

クラシックバレエを修得しながら、
スタジオで教える。

経営が悪化して、スタジオをたたみ、
舞台照明・音響の設営会社で働く。
映画館で、映写の仕事もあった。

赤貧で、妻と子どもを養うため、
製本工場の日雇い労働もする。

踊りがさらに上達するためには、
踊りの訓練だけでは足りないと感じ、
紆余曲折あって、
医者を目指すことに。

予備校2年、医学部6年、
その間、バイトはするものの、
生活費は父の仕送り、
学費は、祖母の学費用の貯金で。

医者になった最初は、
Drコトーみたいな、
総合診療を目指していたが、
精神科に変更。

ダンス・ムーブメント・セラピーという
精神科の治療を知り、
その訓練のため、京都に転居。

勤務医の立場で提供できる医療に
限界を感じ、
瑞枝クリニック準備中。

PSM独立・起業プログラムを
用意するため、
ビジネス講座に参加するなど、
ビジネスの訓練を開始。

目下、ここまでですが、
この人、おかしいですよね(苦笑)

でも、働くことに関する、
先入観をゆさぶることに、
役立つと、うれしいですね。

<生活費は働いて稼ぐしかない>
予備校と医学部の8年間も、
小椋はほとんど働いていない。
勘当同然で不仲だった父からの
仕送りは、普通は、プライドが
許さないはずなのに。
強烈な、
ワン・シングへの衝動の前では、
そんなプライド、関係ない。
障害年金とか、生活保護とか、
利用できるものは、利用しよう。

<働くとは会社に勤務すること>
病院という会社で働くことの限界。
提供できる医療の制限。
ならば、自分が働く病院を作ろう。
自分にあった働き方がない時、
自分を働き方にあわせるのもあり。
働き方を自分にあわせるのもあり。

<働かないのは怠け者>
働いていなかった期間、
小椋は怠け者だったのか?
そうは思わない。
怠けているかどうかは、
周囲じゃない、自分が決めよう。
働くことは、
自分のドミノを
倒しつづけるための、
一つの方法でしかない。

<未経験では働けない>
未経験で、技術を修得しながら、
自営でバレエを教えるという
状況は、確かに一般的ではない。
でも、やってしまった。
人は、ぎりぎり追い詰められると
できてしまうよ。

小椋の状況は、
そのままでは、
参考にならないかもしれないけど、
ドミノを倒しづづけるために、
働いてきた、
その感触は、
伝わる思う。

働く目的を考えるとき、

Do:
働くことについて、
自分に思い込みがないか、
チェックする。

Don’t:
働くことについて、
自分の思い込みの中で、
選択肢を狭めてしまう。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。