発達障害とは:TVドラマ『下町ロケット』が教えてくれること
発達障害のテーマが続いていますが、
今回と次回で、
一旦、終了の予定です。
今回は、唐突ですが、
TVドラマ『下町ロケット』のお話しです。
(WOWOW版)
初めて見た時、小椋、
かなり感銘を受けました。
渡部篤郎さん演じる、
帝国重工:宇宙航空部の財前部長が、
重役会議で社長に、
いかに、
つくだ製作所の燃料バルブが優秀で、
我が社のロケット開発に不可欠か、
完全自社製品で開発するという
ポリシーを曲げてでも、採用しないと、
我が社のロケットは飛ばせないと、
渾身の説得をする場面は、
いま思い出しただけでも、
うるうるしてしまいます。
小椋からすると、
『下町ロケット』は、
少数派(つくだ製作所)と、
多数派(帝国重工)とが、
いかに、
お互い、成長しつつ、
共通の目標に向かって、
共生していくか、
その物語、ですね。
この「共生」というテーマが、
とても、重いです。
自閉症スペクトラムの方に限らず、
サイコソマティック・マイノリティー(PSM)の方が、
どのような希望をもって、
多数派の中で、
生きていったらよいのか、
その答えに、直結しています。
※PSMについては、
こちら↓
精神科医療に振り回されないために:サイコソマティック・マイノリティーという見方
そのイメージをお伝えしやすので、
『下町ロケット』を取り上げました。
今回は、
そのストーリーを、
必要な部分だけ、簡単に紹介します。
その解釈は、次回の予定です。
・・・
大企業の帝国重工は、
社長の悲願である、
完全自社製品での
国産ロケット開発に取り組んでいた。
だが、肝心の、
エンジンの燃料バルブの開発が遅れていた。
ある日、
宇宙航空部の財前部長は、
その特許が、
よりによって、中小企業の
つくだ製作所に
先を越されていることを発見。
その特許を20億円で買い取るため、
財前部長は
つくだ製作所を訪れる。
つくだ製作所は、
機械部品を製作する、
資本力も乏しい下町の町工場。
社長は、
佃社長(三上博史さん)で、
宇宙科学開発機構の元研究員。
ロケット開発に打ち込んだが、
燃料バルブの設計ミスの責任を負い、
消沈の思いで、退職し、
父の工場を引き継いだ。
主力の部品生産を仕切る一方で、
夢を捨てきれず、
燃料バルブの研究は密かに続けていた。
財前部長が訪れた時、
つくだ製作所は、
経営難に加え、
理不尽な特許侵害の裁判をかかえ、
火の車。
特許は持っているとは言え、
経営改善には何の役にも立っていなかった。
役員も社員も、当然、
佃社長が、
財前部長の提案を受けると思っていた。
が、社長は、悩んだ。
たとえ、経営改善のためとはいえ、
この特許を売ってよいものか?
佃社長は、
特許を売るのではなく、
その特許を用いた、
自社で作成した燃料バルブを、
帝国重工に納品する、
という選択肢を提示した。
財前部長は、あきれ、
また、社員は猛反発。
しかし、その後、
工場を見学した財前部長は、
その技術力の高さに驚き、
バルブの試作品にうなることになる。
そして、完全自社製品という
社是と異なる方向と知りつつ、
バルブの試作品を
帝国重工で性能テストすることに。
一方、つくだ製作所は、
一部の社員の反発がありながらも、
帝国重工に納品するに足る企業であることを、
製品管理上も、経営管理上も、示すべく、
帝国重工の査察に望んだ。
財前部長は、
プライドが高く、
つくだ製作所を鼻であしらうような態度の
部下をいさめ続け、
佃社長は、
どうせおれたちは・・・
という自己卑下のかたまりのような
社員たちを鼓舞し続けた。
そして、性能テストを迎える。
燃焼試験は失敗。
でも、連日連夜の精査の結果、
原因は、燃料バルブではなく、
帝国重工の用意したエンジンの
品質管理の不足だと判明。
その修正後、
燃焼試験は成功。
つくだ製作所も、
帝国重工も、
空気が変わった。
そして、ついに、
この現状を、
社長に報告する日。
財前部長が、
社長の前に立つ。
社長は激怒する。
が、
佃社長の経歴や、
ロケットにかける
その思いを、
財前部長が代弁する中で、
社長自身も、
ロケットにかけた夢、
その去来に思いをはせる。
そして、うなずく。
財前部長が、
役員の立ち去った後の会議室から、
佃社長に一報を入れる。
「つくださんのバルブ
ウチで使わせて下さい・・」
・・・
『下町ロケット」は、
ビジネスの話ですが、
この中には、
PSMである私たちが、
いかにして、
多数派と共生していくか、
そのヒントがてんこ盛りです。
さて、
自分が発達障害かどうか、
気になる時、
まずは、
Do:
『下町ロケット」を
アマゾンでレンタルして観る?(苦笑)
Don’t:
(特になし)
次回は、
てんこ盛りのヒントを
チェックしていきましょう。
いかがでしたでしょうか?
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