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2016/11/03

うつ病の運動療法を始めるタイミング

今日は、散歩やジョギングなど、
健康のための運動についての話です。

あなたは、一日、何分ぐらい、
歩いていますか?

厚生労働省の健康日本21にも、
10分程度の歩行を
1日に数回行なう程度でも
健康上の効果が期待できる、とあり

週2回以上、
1回30分以上の
息が少しはずむ程度の
運動を習慣に!
と呼びかけています。

一日中、横になっている時間の多い
うつの患者さんも、きっと、
運動をした方が、
早くなおるのでは?
そう考えるのも、道理ですね。

特に、寝てばかりの患者さんを
自宅で見守るご家族は、
あせりから、無理やりにでも、
運動させた方が、いいのでは?
と心配される場合も多いでしょう。

実際、運動療法という、
うつ病の治療法があり、
先ほどの、健康日本21の推奨量より、
キツめのメニューが多いですね。

では、運動した方が、
うつは、よくなるんでしょうか?

結論を言うと、
タイミングと、
量と質による、
ですね。

症状のきつい急性期では、
座ってTVを見るのもしんどいです。
そんなタイミングに、
ガッツリした運動療法は、
症状をひどくします。

ずいぶん回復してきて、
家の中での日常生活はできる、
でも、なんとなく、
外にでることがおっくう、
そんなタイミングで、
短時間の散歩などを指導すると、
回復をはやめますね。

日常生活としては、
入浴ができているかは、
一つのポイントになります。
入浴は、けっこう、大変な
運動なんですね。
あと、洗濯物干しなども。

このあたりの運動量を
診察で知るためにも、
活動記録表という日誌を
つけてもらう場合も多いです。

つまり、うつの患者さんの、
運動療法は、

Do:
日常生活での運動量を
活動記録表などで十分把握し、
タイミングをよくみて、
負担の少ない運動からはじめる。

Don’t:
寝たきりになるのでは?
とあせって、
無理に運動させる。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。