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2017/10/09

療養のための食べる瞑想③:スピリチュアルな世界に親しむ


さて、今回は、
食べる瞑想の3回目で、
スピリチュアルなテーマを
扱います。

そもそもは、
このシリーズの1回目でシェアした
読者の方(Aさん)の
体験がきっかけでした。
こちら↓
療養のための「食べる瞑想」①:読者の方の体験のシェア

今回の話題に関連する
その一部を、
以下に再掲します。

・・・

Aさんのお話は、まさに、
この、食べる瞑想、そのもの。

ただし、Aさんのお話は、
そのレベルで、
とどまりません。

食べ物から、
光を受け取る。

これ、
どいういうことでしょうか?

以下は、
Aさんのお話の、
小椋なりの解釈です。

食べ物は、

食材
=いのちのうち、カタチのある部分


=いのちのうち、カタチのない部分

から構成されていて、

訓練ができている人は、
食べる、という行為を通じて、

食材、だけでなく、
光をも、受け取ることができる。

・・・

今回は、この続きを、
考えてみましょう。

いのちのうち、
カタチのない部分って、
どこでしょうか?

いきなり、難問ですが…

どんな連想が、
思い浮かびますか?

こころ、でしょうか…

そう、
確かに、そう言えそうです。

特に、
このメルマガの読者の方なら、
マンダラチャートの

「見える部分」
=からだ、お金、性(対人関係)

ではなく、

「見えない部分」
=信じる、考える、感じる

と説明すると、
より、具体的で
わかりやすいかもしれません。

※復習するなら、こちら↓
習慣を変えるには:マンダラチャートを活用しよう

でも、これは、
ヒトについてのこと。

食材に、こころって、
あるのか?

むむむ…

どう、思われますか?

こころ、という言葉とは、
別の言葉を用意した方が、
混乱がないとは思いますが、

小椋は、こころ「的」なものが、
食材にも、あると思っています。

食材、どころか、
機械にも、あると思っています。

説明のため
小椋の、小学校時代のエピソードを
一つ、ご紹介します。

・・・

オタクだったのでしょう、
当時、電子工作にはまっていました。

町のパーツ屋から、
ゲジゲジ虫みないな
小型の集積回路や、
抵抗、コンデンサーなどの
電子部品を買ってきて、

自分でエッチング処理して作った
回路の基板の上に、
部品をハンダ付けで組み立てて、
簡単な計算機を作ったりしていました。

†:エッチング
化学薬品などの腐食作用を利用した
表面加工の技法

でも、どうしても、
動作が安定しません。

あらゆる原因を検討して、
これ以上、改善の余地なし
という状態まで、もっていっても、
動いたり、動かなかったりします。

なぜだろう?

少年の出した結論は、
なんだったと、思いますか?

こいつ、
意思を持っているな、

というものでした(苦笑)。

目に見える、
具体的なパーツの、
完璧な組み合わせ。

でも、それを超えたレベルで、
動作する、しないを決定している
そんな「意思」が、どこかにある、
ということ。

・・・

そんな、アホな…
単に、小学生だから、
原因を探しきれなかっただけだろう…

そう、思いますか?

そう、思う方がおられても、
小椋は、否定はしません。

その方が、
現在の常識だろうとすら思います。

だから、以下にお伝えすることは、
それとはまた別の、世界の見方です。

そして、どちらを選ぶかは、
その方の自由に任せられています。

ただ、以下のメリットはあります。

Aさんの体験している世界が
わかりやすくなる。

Aさんのうつがなぜよくなったか、
その事情がわかりやすくなる。

・・・

小椋少年の体験を、
オトナの言葉で、
整理してみましょう。

科学哲学の領域では、
創発(emergence)と呼ばれる
考え方です。

単なる電子部品の集合体が、
一つの計算機、
というシステムにまとまる時、

そこには、
部品の集合体、
という一つの層から、

まとまった機能を持つ
計算機、という、
もう一つ、上位の層が、

創発している、
と考えます。

その時、
上位の層は、

下位の層を支配している原理とは
別の原理でもって、

その下位の層を、支配する。

小椋少年は、
下位の層を支配している原理は、
理解していました。

でも、上位の層を支配している原理は、
わかりませんでした。

だから、計算機という
上位の層が創発した時、

どのタイミングで、計算機として動作し、
どのタイミングで、動作しないのか、
全く、読めなかったのです。

ただ、何かしらの原理は、ある、
そう直感した。だから、
それを「意思」と感じたのです。

これは、小椋少年に限らず、
実は、誰も、読めません。

機械の寿命が、私たちには、
読めないのです。

買い換えた洗濯機が、
いつまで、もつか、
わからないでしょ?

洗濯機の回路を設計した人にも、
それを組み立てた人にも、
わからない。

機械というものは、
現代の日常にこれだけあふれていて、
その下位の層としての原理は、
十分、理解可能なのに、

ひとたび、
一つの機械という
上位の層として見ると、
その寿命すら、
私たちには、わからないのです。

ここ、ポイントです。
普段、気にもとめていない。
でも、ひどく、神秘的なんです。

別の例です。

パソコンで、初期不良、
というものがあります。

下位の層ではなんら問題ないのに、
上位の層としては、機能しない。

だから、もう、対処の仕方がないので、
基板全体を取り替えるしかない。

これ、不思議だと
思いませんか?

こう、言いたくなりませんか?

そのパソコンは、
からだは問題ないが、
「たましい」が死んでいた、と。

さしずめ、
小椋少年の計算機は、
からだは問題ないが、
「たましい」が気まぐれだった、と。

・・・

さて、そもそもの
疑問に、もどりましょう。

いのちのうち、
カタチのない部分って、
どこでしょうか?

一つの回答が、以下です。

それが、
生命体であろうが
機械であろうが、

下位の層から、
上位の層が創発する時、

下位の層が、カタチのある部分、
上位の層が、カタチのない部分。

小椋少年の計算機では、
下位の層は、部品の集合体。
上位の層は、計算機としての「意思」。

・・・

さて、さらに、
出発点の疑問を
思い出しましょう。

食べ物から、
光を受け取る。

これ、どういうこと?

これへの回答には、
今回の「創発」の議論を踏まえ、

より生命体に特化した
具体例を挙げる方が、
わかりやすいと思います。

それ、次回にします。

が、先回りして言うと、

生命体とは、

原子→分子→タンパク質→
細胞小器官→細胞→
組織→臓器→個体、と

次々と、
上位の層を創発する、
この全体を指します。

例えば、
トマト、という食材。

これは、トマトという植物の
実、なのですが、

このトマトの実の、
上位の層って、
何でしょうか?

その層を支配している原理って、
何でしょうか?

それが、
Aさんのの言う、光、
に相当します。

そして、その光と、
自分のそれに対応する層で、
交流すること、

それが、
光を受け取る、
ということになるはずです。

・・・

さて、
食べる瞑想に取り組む時、

Do:
食材も自分も、
創発の連鎖の中で、見る。

Don’t:
食材も自分も、
モノとしてのみ、見る。

さて、今回の話題は、
かなり、
難解だったかもしれません。

スピリチュアルな内容を、
いわゆるスピリチュアルな用語を用いずに、
語ろうとしているので、
こうなってしまいます。

スピリチュアルな用語が
生理的に嫌い、という方にこそ、
読み込んでもらえたらと、
願って書いています。

ちなみに、近年、
WHO(世界保健機構)の
健康の定義の中に、
スピリチュアルな領域、
組み込まれました。

PSMの療養生活としても、
無視できないエリアです。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。