感情リテラシー速攻コース②:不安
さて、前回に続き、
感情リテラシーの速攻コースです。
今回は、
恐怖と不安について
サクッと整理しましょう。
ポイントは、
状況→感情→行動、
このセットでしたね。
・・・
<恐怖>
生存にとっての危険
↓
恐怖
↓
防御する、
逃げる、または
助けを求める
PSMの方は、なかなか、
このセットの通りに
ふるまうことが、難しい。
その辺りについては、
前回、詳しくお話しましたね。こちら↓
感情リテラシー速攻コース①:恐怖
・・・
<不安>
恐怖の予感
↓
不安
↓
警戒を強化する
恐怖を予感させる状況が
不安のサインを引き起こす。
警戒を強化する、とは、
その恐怖に対する
準備をする、ということ。
だから、
不安を感じた時、
いったい、自分は、
何に恐怖しているのか、
それを自覚することが、
感情リテラシーの
出発点になります。
例えば、
来週の会社面接…
採用になるだろうか?(不安)
この時、
何に、恐怖しているのか?
①:収入が途絶えること
②:両親に怒られること
など、
いろいろ、あり得ますね。
ここをハッキリさせないと
次にすすめません。
では、
どんな準備をすればよいか?
①なら、
別の会社にも応募してみるとか、
一時的に親族に家計を援助してもらうとか。
②なら、
事前に不採用の可能性があることを
両親に伝えておくとか、
病状をかかえながらがんばっているんだと
担当医から両親に説明してもらうとか。
これが、
不安という感情のサインに対する
基本的なリテラシーなのです。
すごく常識的で、
現実的な行動をとることになります。
だって、
生き延びるための
生存戦略を立てているわけですから。
なんだか、
単純で簡単そうですよね。
でも、PSMの方、
これが、できない場合が多い。
なぜ?
この単純な、
状況→感情→行動のセットを
ゆがませる要因を、
一杯、もっているから。
これ、前回、
恐怖について説明したことと
重なりますね。
状況、感情、行動、
それぞれの部分で、
ゆがませる要素が
たくさん、ある。
ここでは、二つのパターンを
挙げてみます。
一つは、
トラウマなどの影響で、
恐怖を過剰に予感する場合。
生存戦略上、
現実的でない予感なので、
どんなに、
状況→感情→行動のセットを
回しても、
現実とかみ合いません。
(不安がましにならない)
もう一つは、
とるべき行動が、
別の不安を引き起こすため、
実践できない、という場合。
先ほどの例の、②の場合だと、
不採用の可能性があること、
それを両親に伝えること自体が、
また両親を怒らせる、
と予感してしまう場合。
で、その行動がとれない。
悪循環、というか、
がんじがらめ。
だから、
皆さんと、日々、
診察室で相談しているわけですが…
でも、
基本を、まずは知識としてでも、
知っておくことは、
すごく、重要です。
感情との付き合い方の、
そのゴールがどこなのか、
それを知る、
という意味になります。
とっても、最終的には、
シンプルなのです。
かんじからめの、
状況→感情→行動を、
シンプルになるように、
ときほぐしていく、
ということです。
・・・
さて、
感情リテラシーに
どこから取り組んだらいいか、
わからない時、
Do:
まず、感情を、
状況→感情→行動という
セットの中で考える
クセをつける。
Don’t:
知識が持つ力を軽んじる。
(前回と同じです)
<簡単なワーク>
今までの人生で、
マックス、不安を感じたのは、
どんな時ですか?
その体験を、
状況→感情(不安)→行動、
このセットに
まとめてみましょう。
それは、
感情リテラシーとして
機能していましたか?
具体的には、
警戒を強化する、
現実的な対応が
できていましたか?
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。