感情リテラシー速攻コース③:嫌悪と憂うつ
さて、
感情リテラシーの
速攻コースが続きます。
前回、前々回は、こちら↓
感情リテラシー速攻コース①:恐怖
感情リテラシー速攻コース②:不安
今回は、
嫌悪と憂うつについて
サクッと整理しましょう。
ポイントは、
状況→感情→行動、
このセットでしたね。
・・・
<嫌悪>
生存にとって有害な環境
↓
嫌悪
↓
その状況から
身を離す
このセットの典型は、
悪臭から顔を背ける、
あの感じです。
毒、とか、
腐敗している物、とか…
あらゆる生命体にとって、
生きていくために、
回避すべき状況。
それに対する、
サイン、なのです。
だから、
すごく、重要です。
このサインが、
自覚できない、ということは、
マズい…
現代日本では、
生活環境の衛生管理が
行き届いていて、
物や空間として、嫌悪をそそる、
という状況は、
少なくなっています。
実情は、多くの場合、
人間関係になりますね。
そして、PSMの方は、
これまた、
苦手ですね。
・・・
一番、多いのは、
身を離そうとしたら、
別の感情がわいてくる、
だから、
その人間関係から、
身を離すことができない、
というパターン。
この状況が、例えば、
両親だったり、
夫だったり、
妻だったり、
会社の上司だったり、します。
両親であれば、
仕送りが受けられなくなる…
不安だ…
夫であれば、
収入がなくなる…
不安だ…
妻であれば、
家事、育児を誰もしてくれなくなる…
あるいは離婚は世間体が悪い…
別の嫌悪がわく…
会社の上司であれば、
左遷させられる…
不安だ…
などなど。
確かに、
現実は、一筋縄では、
行きません。
でも、というか
だからこそ、
本来、どのような、
状況→感情→行動の
セットを取るべきところを、
別の、
状況→感情→行動の
セットが混ざってきているのか、
それで、
がんじがらめになっているのか、
ときほぐす必要があります。
よく、夫に対するグチを
延々と語られる方がおられます。
じゃあ、なぜ、離婚しないのか
と問うと、
この年では、
働き口がないから、と。
夫という状況への嫌悪は、
グチをはき出す、という行動で処理し、
離婚して
収入がなくなる状況への不安には、
離婚を回避することで、処理する。
つまり、
嫌悪という感情が、
気分の変動に至らずに、すんでいる。
つまり、うつ病などで、
精神科を受診せずに、すんでいる。
このようなご婦人が、
日本に、いったい、何千万人、
いるんでしょうか(苦笑)
・・・
<憂うつ>
嫌悪の予感
↓
憂うつ
↓
その状況から
身を離す
だから、
憂うつという感情は、
嫌悪とすごく
密接な関係にあります。
なので、
憂うつという感情の
リテラシーに上達したいなら、
何を、嫌悪しているのか、
その自覚が、
出発点になります。
・・・
ある架空の主婦の方。
子供が結婚して出て行き、
夫との二人暮らしになってから、
憂うつがひどい。
夫婦関係に特に何も、
変化はないのに…
日中、何もしないのがマズいんだと、
パートを始めると、
確かに、仕事中は、改善した。
でも、逆に、帰宅後、悪化。
以前利用したことのある、
カウンセリングを再開。
自宅の何かが、
すごく、嫌なんじゃないか?
そうカウンセラーに問われて
振り返ると…
結局、夫が、
我慢ならないほど
嫌いなんだ、
ということに気づいた。
実は、結婚直後、不倫あり。
離婚を考えたが、
ちょうどその時、
妊娠も確認された。
両家の親族は大喜び。
なし崩しに、
自分の気持ちも整理する間もなく、
出産…育児…で、
今日に至る…
よき妻、よき母を期待され、
それを十分、やってきたが…
振り出しの、
夫との二人暮らしにもどると、
押し隠してきた、
感情の波が、
自分でどうすることもできず、
あふれ出してくる…
2ヶ月後、
その主婦の方は、離婚し
パートをしながら、
一人暮らしを満喫。
憂うつは、みじんもなし。
・・・
さて、
感情リテラシーに
どこから取り組んだらいいか、
わからない時、
Do:
まず、感情を、
状況→感情→行動という
セットの中で考える
クセをつける。
Don’t:
知識が持つ力を軽んじる。
(前回と同じです)
<簡単なワーク>
今までの人生で、
マックス、憂うつを感じたのは、
どんな時ですか?
その体験を、
状況→感情(不安)→行動、
このセットに
まとめてみましょう。
それは、
感情リテラシーとして
機能していましたか?
具体的には、
その状況から
身を離す、
現実的な対応が
できていましたか?
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。