ブログ

ブログ

2016/11/03

症状への対処法としての瞑想:上級編

さて、瞑想シリーズ、
今回が最終回です。

10号では、
チャンネルって何?というお話。

11号では、
瞑想の基礎練習として、
自分の症状が、
どのチャンネルのものか、
探ってみる、というお話、
でした。

練習の成果は、どうでした?
よくわからないよ〜、
という方は、
メールでご質問下さいね。

今回は、前号を踏まえて、
一つのテクニックを、
お伝えします。

プロセス指向心理学で、
「ロールスイッチ」といいます。
(役の交代)

このテクニックは、
いろんな場面で活躍しますが、

つらい症状に苦しむPSMの方が、
症状への自己対処として、
瞑想を役に立てる場合、

「症状に苦しむ自分」
という、今の役から、
「症状を作り出しているもの」
という役に、
切り替えて、瞑想を続ける、
という状況になります。

具体例(小椋)で説明しますね。
今朝の話です(苦笑)

昨日の食べ過ぎで胃部不快。
このままだと、診療がきつい。

瞑想。

キッチンに立ったまま、
目を閉じる。
身体感覚のチャンネルに
集中すると、
ストレッチのいつもの癖で、
首をゆっくり回し始めるが、
それを、意図的に止める。

身体感覚のチャンネルに集中。

次の瞑想の展開を探る。
この胃部不快を、
視覚のチャンネルで、
感受できないか?

木のイメージが出てくる。
空洞のある「空木(うつぎ)」。
さらに、
川の流れをじゃまする岩。
そうだ、
この不快は、岩だ。
私の、朝の流れを止める、
岩。
しばし、胃に、岩を感じるが
次の展開が出てこない。

どうする?
ここで、ロールスイッチ。
「岩になってみる」。
この、岩の気分とは?

岩に邪魔される、
川の流れから、

黒い、大きな、岩に、
感覚を集中してみる。

視覚的にも、聴覚的にも、
身体感覚的にも。

すると、しーんとする、
硬い、岩のように。
すると、不思議だが、
胃部の不快が、まし。

岩のセリフが浮かぶ。
「おれが先にいただろ」。
つまり、岩のいたところに、
あとから、川がながれてきた、
ということらしい。

それがひらめくと、
一気に、いままで、
20代から、いつも、
ストレスがかかると、
まず、胃がやられていた、
その記憶がからだに蘇る。
そして、自然に、また、
首を回し始める。
今度は、それを、とめないで、
回し続ける。

川の役でもやく、
岩の役でもなく、
その両方を感じながら、
首を回し続ける。
胃部不快が消える。
以上

いかがです?
ついてきてますか〜(苦笑)

プロセス指向心理学の、
瞑想を扱った本に、
似たようなケースの
報告があります。

ポイントの一つは、
「症状を作り出しているもの」
になれたら、その時、
症状は一旦、なくなる、
という不思議な点です。

こんなの、瞑想じゃない、
と反論があるかもしれません。
でも、
これが瞑想なら、
私にも、役にたつかもしれない、
と思ってもらえると、
うれしいですね。

とても、
数回のメルマガで
全部お伝えすることも、
そももそ、
難しいですが、

瞑想に関心をもってもらえる、
まず、それだけでも、
いいかな、と思います。

以下は、前回とほぼ同じです。

Do:
瞑想は、
つらい症状への自己対処として
使えるかもしれない、
と興味を持つ。

Don’t:
瞑想なんて、
しんどいときに、
役に立たないと速断して、
自分の人生から
切り捨ててしまう。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。