うつ病の治し方:アサーティブ・トレーニングが効かない時
2016/8/15 発行
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|瑞枝通信 No.18
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こんばんは、小椋です。
晴天が続きましたが、
昨日は、夕方から雷雨でした。
明日は、五山の送り火。
夏も、終盤に入りますね。
さて、今回は、
人に何かを頼まれると、
ついつい断れず、
でも結局、自分がしんどくなる、
そんなパターンを繰り返す、
PSMの方へのアドバイスです。
あなたは、このパターンで
苦しんだこと、ありますか?
いつもそうだ、という方。
特定の相手や、状況で、
そうなる、という方。
いろいろだと思います。
アサーティブ・トレーニング
という言葉、
聞いたことありますか?
相手も尊重しつつ、
自分も言いたいことを言う、
コミニュケーション・スキルの
トレーニングです。
「断れない」パターンで
お困りの方は、
このトレーニング、
まさにうってつけです。
精神科の現場では、
デイケアのプログラムとして
行われています。
平木典子さんの本は有名です。
これなどは、古典ですね。
でも・・・
正直に言うと、
小椋がサポートしてきた
PSMの方に、
このトレーニングが、
とても効いた、という記憶が、
あまりない(苦笑)
なぜ?
このトレーンングが
合わない方が、
集まっているきている?(苦笑)
世に有名な治療法、
いろいろ、いっぱい、ありますが、
うまくいかない時、
どこがかみ合わないのか、
よく分析することは、
次のステップに、
とても有用ですね。
アサーティブ・トレーニングが
合わない方は、
どこが、かみ合わないのか?
A:自己評価が低い
自分にはノーと言う価値がない、
それ以上に、そもそも
生きる価値がない・・・
そのような自分についての
信念があると、
「あなたには
自己表現する権利がある!」
と言われても、全く、
かみ合いませんね。
B:相手の反応を誤認する
相手は怒っていないのに、
怒っていると誤認する、
そのような認知のクセがあると、
自己表現をどんなに修正しても、
ゴールが見えません。
C:感情が苦手
自分や相手の感情がわからない、
あるいは
自分や相手の感情の強さに
耐えられない、
この場合、
コミュニケーションの
キャッチボールが、
そもそもできません。
典型的なのは、
自分が断ると、相手が怒る、
その怒りという感情に
耐えられない。
A、B、Cは、
時間をかけたカウンセリングが
必要な場合が多いですね。
D:具体的な恐怖がある
自分が断ると、相手が、
愛情を引き揚げる、あるいは
経済的援助を打ち切る、あるいは
暴力がふるわれる、
そのような恐怖がリアルにある。
そのような場合は、まず、
その状況の修正が必要です。
E:習慣になっている
習慣は、
知的理解や、
短期間のトレーニングでは、
修正できません。
新しい習慣で
置き換えていくしかありません。
思い当たるところ、
ありますか?
もちろん、
アサーティブ・トレーニングは、
よくまとまった対人援助技法です。
「断れない」パターンで
お困りのPSMの方は、
一度は、本などで、
親しまれるとよいと思います。
でも、うまくかみ合わない時、
Do:
どこがかみ合わないのか、
A、B、C、D、Eを分析し、
取り組むテーマを見つける。
Don’t:
自分は何をやってもダメだと
落ち込む。
それでは今週も
マイペースで乗り切りましょう!