「瑞枝(みずえ)」の由来について
さて、今回は、
瑞枝クリニックや
瑞枝カウンセリングオフィスの
名称となっている「瑞枝」…
それってどういう意味ですか、と
しばしばいただく質問に
お答えします。
奥さんのお名前ですか?
とも聞かれます。
が、違います。
また、小椋のことを
「みずえ先生」と
呼んでくださる方もおられますが…
もちろん、
小椋の本名でも
下の名前でもありません。
・・・
さて、
瑞枝(みずえ)とは、
みずみずしい若い枝、
という意味で、
辞書にものっている日本語です。
一本の大樹を、
想像してみてください。
地中深くに根を張り、
太く大きな幹が
どーんと立ち、
たくさんの枝が、
空に向かって伸び、
たくさんの葉を繁らせている、
一本の大樹。
季節がくると、
その枝の先に花が咲き、
実がなります。
私たちは、
クリニックやオフィスを利用される
PSMの方にとって、
そんな大樹の、
みずみずしい若い枝のようでありたい、
と願って、命名しました。
利用者の皆さんが、
花と実に、相当します。
皆さんが、
苦しみと悲しみの傷を癒やし、
より自由な自分に向かって
自分の花が咲き、
実がなるように…
それに必要な生命力を、
大地から吸い上げ、
みずみずしい枝として、
皆さんに送り届ける、
そんな役割を表現しています。
・・・
「瑞」という漢字にも、
深い意味がこめられています。
左側の「王」は、
古代の祭具で、
美しい三つの玉を、
縦の紐に通した象形文字です。
右側のつくりは、
水分を得て、
植物が根を張り発芽した象形文字です。
下半分の「而」が、
大地から地中に向かって生えた根、
上半分の「山」が、
発芽して天空を目指して
伸びる植物を表しています。
その左右を合わせた
「瑞」(音ではズイと読みます)という字は、
人智を超えた力と、
みずみずしい水の力を得て、
未だかたちを成していなかった命が、
天と地をめざして成長をはじめる、
まことにめでたい瞬間をとらえた漢字、
ということになりますね。
・・・
このめでたい瞬間は、
実は、
日々の療養生活の中で、
とても小さな変化として、
起き続けています。
夜更かしのクセがぬけなかったが、
ちょっとだけ、
時間通りに床に入れるようになった、
とか…
いつもなら激怒するところを、
ぐっとがまんして、
その後のうつを回避できた、
とか…
その積み重ねが、
花となり、実となる、
ということです。
・・・
また、
この「瑞」という字の
右側のつくりの方を、
デザイン化したものが、
瑞枝のロゴになります。
これは、
小椋の原案を、
クリニック通院中の患者さんに依頼して、
デザインソフトで仕上げてもらった、
合作になります。
特に、
根の生えている大地の側と、
発芽している天空の側とが、
状況によっては、
逆転して入れ替わる場合もある、
流動的なものだ、
というイメージをこめています。
それは、
心身の反応における、
多数派と少数派との関係は、
固定したものではない…
双方が、双方に、
価値を提供し、享受できる、
そんなダイナミックな
関係であってほしい…
そんな願いも込めています。
前回紹介した、
サイコソマティック・マイノリティー、
ビジネスオーナープログラム(PSMBOP)は、
そんな関係を具体化したものの、
一つになりますね。
・・・
さて、
「瑞枝」という名前の
由来を知った今、
Do:
「瑞」の字に込められた
めでたい瞬間を、
コツコツ作っていく。
Don’t:
大きな結果が
まだ出ないことで、
焦る。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。