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2018/12/30

無力感を克服するためのヒント⑧:あなたは人生のピンチを成長の機会に変えられますか?


さて、
無力感の克服をテーマにした
このシリーズ、8回目です。

無力感を克服するための
ポイントは5つありました。

①:自分の短所も活用できる能力
②:感情のコントロール能力(=感情リテラシー)
③:孤立するリスクを引き受ける能力
④:人生のピンチを成長の機会に変えられる能力
⑤:自分のランクを高めに見積もることができる能力

前回、前々回は、③、でしたね。

今回は、
④に取り組んでみましょう。

・・・

読者の皆さんは、いま、
大なり小なり、
人生のピンチにあると思います。

この状況を、自分は、
自分の成長に活かせている…、
そう、自信を持って、
言えますか?

④、つまり、
人生のピンチを
成長の機会に変えられる能力、
それが、自分には、あると、
思いますか?

ここで言う、ピンチとは、
具体的には、

自分の所属する集団から、
低ランク、と評価されている状態、
ですね。

精神疾患に罹ったことによって、
その集団が期待するふるまいが
できない状態。

その結果、
当たり前にできていた日常生活や、
対人関係、金銭的収入が
失われる。

その結果、
その集団における
ポジショナル・パワーが
激減する。

これが、ピンチ、
ですね。

そして、
ここで言う、成長とは、
具体的には、

自分のパーソナル・パワーを
パワーアップさせること、
ですね。

つまり、あなたは、
いまの低ランクの状態を通じて、
自分のパーソナル・パワーを育てることが、
できているか?
という問いかけになります。

・・・

これ、
できた方が、いいです。

というよりも、
そのようにしてしか、
パーソナル・パワーは
育てることができない、
とすら、言えます。

だって、
その集団の中で、
高ランクに位置づけられて、
ポジショナル・パワーを持っている人は、
わざわざ、苦労して
パーソナル・パワーを育てるモチベーションを
持ちにくいからです。

・・・

さて、人は、
低ランクに陥った時、
とれる行動は、次の3つの、
どれかになります。

A:
失ったポジショナル・パワーを
取り戻そうと、あせりまくる。

B:
ポジショナル・パワーはもう
とりもどせないとあきらめる。

C:
低ランクである現状を認め、
低ランクにともなう恐怖を受け止め、
低ランクの状態にかみ合う
現実的な行動をとり続ける。

・・・

初めてうつ病で休職した
架空の会社員を例に、
やや誇張したイメージで、
説明しましょう。

Aの場合は、
自宅での休息を指示しても、
自分の仕事だから、と
自宅で営業先からの電話に出続ける、
というパターンです。
しんどい…と訴え続けながらも、
来週は復帰できますか?
など、全くトンチンカンな
やりとりに終始します。

Bの場合は、
引きこもり、ですね。
昼まからビールを飲むとか、
昼、ねて、
夜はネットサーフィンとか。
でも、こころの内は、実は、
職場上司への恨みや、
こんな自分へのイライラで
満ち満ちている。

Cの場合は、
その意義はよくわからないながらも
活動記録表をつけ、
復職のリハビリが必要と指示されれば
それに参加し、そこで
いままで会ったことのない職種の
年下のスタッフの助言にも従い、
今までのプライドを脱ぎ捨て、
低ランクの自分に付き合い続ける。

・・・

一見、真逆ですが、
AとBに共通するもの、
何だか、わかりますか?

それは、
低ランクであることの否認と、
低ランクであることへの恐怖、
です。

そして、
それを乗り越える方法は、
C、しかありません。

Cの活動記録表は、
地味ですが、
意義深いですよ。
だって、
低ランクの自分の状態を
そのまま、
記録し続けるわけですから。

特にBは、まさに、
このシリーズのテーマの無力感、
それにさいなまれた状況、
そのものですね。

・・・

Cの行動パターンを
とることができると、

低ランクである現状を認め、
低ランクにともなう恐怖を受け止める、
それが、
できるようになっていきます。

これが、できると、
何かよいことが、あるか?

それは、
低ランクが、
恐くなくなる、
ということです。

それは、
低ランクと自分を評価する、
その集団の価値観や、
その集団の高ランク者が持つ
ポジショナル・パワーの
「奴隷」にならずにすむ、
ということ。

それが、すなわち、
パーソナル・パワーの根源です。

・・・

実は、

無力感を克服するための
5つのポイントの、
①〜④、つまり

①:自分の短所も活用できる能力
②:感情のコントロール能力(=感情リテラシー)
③:孤立するリスクを引き受ける能力
④:人生のピンチを成長の機会に変えられる能力

これらは、どれも、
重なりあっていることが、
わかると思います。

Cの行動パターンが取れる時、
結果的に、
①〜③を実践していることに、
なるからです。

・・・

さて、
ポジショナル・パワーに対抗できる
パーソナル・パワーを身につけるため、
④:人生のピンチを成長の機会に変えられる能力
育てようとする時、

Do:
低ランクである現状を認め、
低ランクにともなう恐怖を受け止め、
低ランクの状態にかみ合う
現実的な行動をとり続ける。

Don’t:
低ランクであることを否認し、
低ランクであることを恐怖し続ける。

いかがでしたでしょうか?
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