あいまいに耐える力とは?②:注意を向ける対象をコントールしよう
さて、前回のメルマガについて
読者の方からご質問を頂いています。
今回から数回にわたって、お答えしようと思います。
前回は、こちら↓
あいまいに耐える力とは?
受験生Aさんの、
抑うつ状態をかかえながらの
受験勉強のやり方をご紹介しました。
・できる範囲でやる
・ムリ!と思ったらやらない
という方針に沿った、
結果がでるかどうか、
すごーくあいまいな
受験勉強でしたが、
そのプロセスが、きっと、
あいまいに耐える力をつけ、
今後の人生に役に立つんだと
信じながらの日々でした。
・・・
ご質問の一つは、
あいまいに耐えるとは、
慣れれば自然にできるものか?
でした。
皆さんは、
どう思われますか?
その読者の方は、
自分には完璧主義があるので
あいまいに耐えることが
すごく居心地が悪い、とも。
この、居心地の悪さ、
という表現は、
すごく、ピッタリだと思います。
こうあるべきだ、
という考えをもっているのに、
それとかみ合わない現実が
目の前にある。
それは、言ってみれば、
「脳が」居心地が悪い、
という感覚に近いでしょう。
また、この、居心地の悪さは、
時には、イライラにつながり、
時には、不安につながります。
「こころ(感情)」も
居心地が悪いわけです。
・・・
でも、
この居心地の悪さに、
慣れることは、できます。
慣れれば、苦もなく、
自然にできるように、なります。
どうやって?
一つの例えを
お伝えしますね。
・・・
毎日使っている、
自分の机を、
想像してみてください。
その日にやらないといけない書類が、
今日も、いっぱい、
置いてある。
かたっぱしから
やっつけよう。
でも、実は、その机の端に、
先週からずっと、
結論がでないために
片付けられない、
一つの書類が、置いてある。
ついつい、手を止めて、
その書類を
うらめしそうに、眺めてしまう。
あー、もー、
さっさと結論を出したいのに、
あー、イライラする…。
でも、先方の返事がこないと
こちらとしては、もう、
どうすることもできない、
待つしかない…、
それも、頭では、わかっているが…
イライラ…イライラ…。
今日、やるべき書類を
やりながらも、
たびたび、視線をその書類に
送ってしまう…。
今日の書類をやっては、
その書類に目をやり、
…その繰り返し…。
これが、居心地の悪さの
原風景、ですね。
・・・
どうすれば、
この居心地の悪さから
脱出できる?
答えは、単純です。
自分の注意を向ける対象を、
自分でコントロールできればよい。
具体的には、
まず、
今日の書類に注意を向け、
それに集中して取り組む。
その一方、
一日に何回か、タイミングを決めて、
先方の返事が来ているか、
チェックする。
その時だけ、
その書類に注意を向けるわけです。
そのコントロールができれば、
解決します。
そして、
この注意の自己コントロールは
練習で、上達します。
練習するか、しないか、
それだけ、です。
・・・
Aさんは、
その練習をしたわけです。
体調が悪くて、
模試の復習が
まだできない時は、
机の端に、
模試とその解答集を
積んでおくだけ。
今日は、行けるぞ、
と判断したと時に、
手にとる。
それ以外は、
机の端に置いてはおくが、
淡々と、
今日の勉強をするだけ。
その注意の自己コントロールを
練習しただけ。
・・・
あいまいに耐える力をつけるには、
Do:
注意の自己コントロールの
練習をする。
Don’t:
3日やっても
できないからと言って
あきらめる。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。