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2020/10/10

エナジー・バウンダリー入門①:エナジー・バウンダリーとは




さて、今回から、
新シリーズが始まります。

テーマは、
エナジー・バウンダリー

むむむ、また
スピリチュアル系か?と
引かないで下さい(苦笑)

日々の療養に
具体的に役に立つお話に
まとめていきますので。

実際、日々の診察室で、
このテーマをお伝えした方が
療養がすすむだろうな、
という方が、多いので、

その方たちのためにも、
一回、このメルマガで
しっかり言葉にして、
診察の後からでも読み返してもらおうと
考えたわけです。

・・・

バウンダリー(boundary)とは、
境界線、という意味の英語で、

心理系の業界では、
自分と他人との間の、
身体的、あるいは心理的な、
まさに「境界線」という意味で、
頻用されています。

この、バウンダリーが、
人と人との間に
適切に引かれていないと、
いろいろなトラブルが起きます。

ゆるすぎると、
依存したり、されたり、
過干渉したり、されたり・・・

厳しすぎると、
孤立したり・・・。

でも、
人と人、ではなく、
エナジーの、バウンダリーとは
どういうことでしょうか?

・・・

このシリーズでの、
エナジー(energy)とは、

ふつうは目に見えないが、
生命体の維持に不可欠な
力の流れ、
と定義しておきます。

中医学では、
気(き)と呼び、

インドのヨーガでは、
プラーナと呼んでいるもの、

という、おおまかな
イメージでよいです。

このエナジーは、
一人の人を、
貫き、浸し、
包んでいます。

その結果、
見える人が見ると、

まるで、
流動する光の濃霧が、
やわらかな卵の殻のように、
その人を、
包んでいる。

※これが、いわゆる
オーラと呼ばれるもの。

この殻は、当然、
一人一人が持っています。

だから、
一人の人の、殻と、
もう一人の人の、殻との、
境界線って、
当然、発生します。

それを、
エナジー・バウンダリー
と、このシリーズでは、
呼ぼう、というわけです。

・・・

この、エナジー・バウンダリーに
問題があると、とても、
マズいことが起きそうだ、とは
想像がつくと思います。

たいした会話もしていないのに、
特定の人と、少しの間、いるだけで、
信じられないくらい、
なんだか、やられてしまう、
ということ、経験あると思います。

それって、
自分のエナジー・バウンダリーが
なんらかの原因で、
弱くなっていて、

相手のエナジーが、
負のエナジーとして、
食い込んできた結果だ、

というイメージが持てると、

ものすごく、
状況が理解しやすくなります。

そうです、別に、
実際にエナジー・バウンダリーが
肉眼で見えなくても、いいんです、
そのイメージを持つだけで。

・・・

例えば、皮膚って、
全身を覆っていて、
外界との境界を形成していますね。

その少し外側に、
目に見ない、
エナジー・バウンダリーという、
近代医学の解剖学の教科書には載っていない、
臓器があるんだ
というイメージも、
よいですね。

だから、
そのメンテナンスは、
大事ですよね。

・・・

最近の英語圏では、
よく、バイブス(vibes)
という言葉を使います。

雰囲気とか精気、
オーラ、みたいな語感になります。

good vibes(よいオーラ)、
negative vibes(ネガティブなオーラ)、
などの言い回しになります。

関連語は、
バイブレーション(vibration)で、
振動、ですね。

これ、まさに、
その人の、エナジーを感知して
表現している言葉になります。

だから、別に、
目に見えるとかには、
こだわらなくても、よいですよ。

・・・

クリニックでは、
うつ病で療養を余儀なくされている方、
多くおられます。

すごく、きちんと、
リズムも維持して、無理はしないで、
でも、適宜、運動もして、
リラクゼーションもして、
もう、これ以上、できないよね、
という方が、

ちょっとした、日常のなかで、
誰かに会ったり、
どこかに行ったり、

それだけの刺激で、
ズーンと、弱ってしまう。

決して、
客観的にみて、
無理をしているとは、
思えない。

これって、
何が起きているのか?

そう、なんです。

うつ病としては、
ある程度、回復していても、

エナジー・バウンダリーが、
まだ、弱くて、
外界のエナジーを、
ダメージとして、
受け取ってしまう、

そう、説明するのが、
一番、わかりやすい。

だから、
そのような状況の方には、
そのように、
精神科医だが(!)
説明を始めています。

・・・

エナジーは、実は、
人だけでなく、
植物にも、動物にも、
特定の場所にも、
あります。

もっというと、いわゆる、
オカルト的な話になりますが、

他界した人や、
天使などの人を超えた存在などにも
エナジー、あります。

だから、
霊感が強くて困る方は、
エナジー・バウンダリーに
課題がある方、
という言い方が適切になります。

例えば、
パニック障害で療養中の女性の方。

特定の喫茶店に行くと、
別に人が込んでいるとか関係なく
よくわからないが、しんどくなる、
ここ、いやだな、
という感覚になる、と。

それって、
その喫茶店の、
何かのエナジーに反応して、
その方のエナジー・バウンダリーが
侵されている、ということです。

この方の療養をすすめて行く上で、
もう、この
エナジー・バウンダリーというテーマを
出すしか、ないですよね。

で、今回、
出したわけです。

・・・

直接の参考文献は、
シンディ・デイルさんという、
米国の女性セラピストでヒーラーの方の、
『エナジェティック・バウンダリーズ』
(Energetic Boundaries)
2011年刊、ですね。

エナジェティック、というと、
ちょっと、もごもごした言葉になるので、
エナジー、と、
このシリーズでは言い換えています。

次回は、
その本に出てくる、
典型的な、
エナジー・バウンダリーが
やられてしまっているパターンを、
ご紹介していきます。

また、どうやって、
バウンダリーを修復していくのか、

その本には、
チャクラがどうのこうのとか、
それぞれの色とか、
対応している数字とか、
関連する石とか、・・・

スピリチュアル大好きな方には
たまらないでしょうが、
ちょっと、このメルマガで紹介するには
マニアックすぎるので、

心理療法として、
取り出せる部分を、
抽出して、お伝えする予定です。

・・・

ちょっとしたことでも
影響を受けやすくて
困っている時、

Do: 
エナジー・バウンダリーという
考え方を採用してみる。

Don’t: 
目に見えない物は信じられないと、
療養に役立つかも知れない
エナジー・バウンダリーという
考え方を、捨ててしまう。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。