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2022/09/23

自己肯定感を上げるためのコツ⑨:新ホメオスタシスへ移住するには



さて、
自己肯定感をテーマにした
シリーズ、その9回目です。

前回は、こちら↓

ホメオスタシス
コンフォートゾーンという
新しい用語をお伝えしました。

前々回は、
スコトーマ
RAS(網様体賦活系)
でしたね。

あー、もうゴチャゴチャ、
という方のために、

40代男性の会社員
Aさんの経過を、
それらの用語を使って
再整理、してみましょう。

それが、今回のテーマの
準備体操になります。

・・・

転医前のAさんは、

スマホ三昧で
生活リズムが乱れた状態が
コンフォートゾーンになっていた。

だから、どんなに
ネット検索をしても、
AさんのRAS
コンフォートゾーンを
維持する情報しか
選択しなかった。

つまり、
生活リズムを整える情報が
スコトーマになっていた。

転医後のAさんは、
生活リズムを整えることが重要だ
という情報を、
担当医より得ることはできた。

この時点で、Aさんは、
生活リズムが乱れた状態が、
旧ホメオスタシスであり、

生活リズムが整った状態が、
いわば「移住先」
新ホメオスタシスだ、というイメージを
心理レベルでは、持つことができた。
※ホメオスタシス、という用語は
知らなかったとしても(苦笑)

なぜなら、ある程度
担当医を信頼していたから。

でも、実際、
生活リズムを整える努力をしてみても、
身体レベルの旧ホメオスタシスが
抵抗を示して、

揺り戻しとしての
生活リズムの乱れが
繰り返された。

身体レベルのホメオスタシス
手強し、ということですね。
コンフォートゾーンからの離脱には
もう一ひねり、必要でした。

そこに、
活動記録表を用いた
情報が、効いてきます。

生活リズムを整える努力と
朝の不調の改善とが、
因果関係を持って
認識できた。

これ以降、
Aさんの生活リズムが
安定していきます。

旧ホメオスタシスから
新ホメオスタシスへの
「移住」が
大きく進展したわけです。

心理レベルだけの移住が
身体レベルも含んだ移住になった
とも言えます。

この瞬間、
何が起きたのでしょうか?

・・・

さて、ここからが
今回の本題です。

さんざん、カタカナ用語を
導入してきたのは、
その瞬間をクリアに
説明するためでした。

やってみましょう。

旧ホメオスタシスから
新ホメオスタシスへの移住が
グッと進む瞬間、

その時、
旧ホメオスタシスより
新ホメオスタシスの方が
「リアルに感じられる」
という変化が
起きているのです。

どういうことでしょうか?

Aさんは、
担当医のサポートを得て
活動記録表の現実、つまり
生活リズムが整うと
朝の不調が改善する、という現実、
それを目の当たりにした。

朝の不調にどれほど
辛い思いをしてきたか・・・、
それが、かなり楽になっている、
その強い手応えと、
生活リズムが整うという現実が
リンクした時、

新ホメオスタシスは
圧倒的なリアリティーを持って、
Aさんに迫ります。

その静かな衝撃が
旧ホメオスタシスを
揺るがすのです。

頑固に抵抗を示していた
身体レベルの旧ホメオスタシスも
地滑りのように
新ホメオスタシスへと
雪崩れていく。

これが、
人というもの一般が
本当の意味で
進化する瞬間です。

・・・

ここまで説明すると、
旧から新への移住を
スムースに進めるポイントが
どこにあるのか
見えてくるはずです。

いかに、
新ホメオスタシスを
リアルに感じるか、

もっと現場の感覚で言うなら
自分の心理と身体に、いかに
リアルに感じさせるか、
ということです。

わらべ歌なら、
こっちの(水でなく)
新ホメオスタシスが
あ〜まいぞ、という感じです(苦笑)

そして、
心理レベルも身体レベルも
新ホメオスタシスに移住できた時、

本当の意味で
スコトーマが外れる、
というわけです。

Aさんも、

確かに・・・、
生活リズムを整えるって
スゴいな・・・、と
しみじみ、心身ともに
実感したハズです。

この手応えは、
パンパないです。
そして、それが、
Aさんのその後の療養生活を支える
自分軸になったわけですね。

・・・

ここで一つ、
補足です。

Aさんはなぜ、
担当医のサポートが
必要だったのでしょうか?

スコトーマって、
誰かのサポートがなければ
外れないものなのでしょうか?

皆さん、
どう思われますか?

Aさんが、
独力で、自分に必要な情報を得て
自分で生活リズムを整えて
復職までこぎ着ける、
そんなストーリーがあったとしたら
どんなものになるか?

そんなことができる
スーパーAさん、という意味で
AAさんと呼んで、
そのストーリーを駆け足で
見てみましょう。

AAさんは、最初、
復職デイケアの利用を
目標にしていました。

AAさんは、
スマホ三昧で乱れた
生活リズムを続けながら、

復職デイケアをクリアしないと
復職できないので、
まず何から手をつけるべきか
思案しました。

強烈に、
復職デイケアに通所している
自分をイメージしてみました。

平日、決まった時間に起きて、
朝の不調もマシで、
日中、デイケアに滞在して、
ちょっと疲れるが、
夜はちゃんと食事もして入浴もして
決まった時間に
布団に入る・・・、

ものすごくリアルに、
こころもからだも、
その場面の俳優になったぐらいに
リアルに
その状況をイメージします。

そして、そうしている自分を
当たり前のように、感じます。

この瞬間、AAさんは
コンフォートゾーンから出ています。
強引に、
新ホメオスタシスを
心身で感じています。

この瞬間、
Aさんが持っていたスコトーマは
外れます。

ネット検索をします。
するとまず、生活リズムを
整えるしかないよな、という情報が
AAさんのRASから
入ってきます。

いまのような生活してて
いいわけないだろう・・・、と。

そして生活リズムを整える努力を
さっそく開始する。

すると、ほらみたことか
朝の不調が改善したぞ・・・、
すべてがこの調子で
すすんでいきます。

AAさんは徹底的に
新ホメオスタシスをイメージしているため、
それがリアリティーを持って実感できるため、

旧ホメオスタシスが
雪崩をうって
新へ、移住していくのです。

・・・

さて、
そんな都合のいいことが
あるかい?と
思われるかもしれません。

確かに、誰もが
AAさんのようには
行きませんね。

AAさんとAさんの違い、
どこにあるのでしょうか?

AAさも、Aさんも、
新ホメオスタシスに移住するために
それをリアルに感じる必要がある、
という点は同じです。

でも、AAさんは、
コンフォートゾーンから
かなり離れたハードルの高い
新ホメオスタシスでも
リアルに感じる能力があった。

Aさんは、
コンフォートゾーンから
少し離れた程度の
新ホメオスタシスでなければ
リアルに感じることができなかった。

Aさんの場合、
とにかくまずは、
朝の不調がマシになる
という目標でしたね。

Aさんが、
どんなに復職デイケアを
目標に設定しても、
それをリアル感じられないと、
旧ホメオスタシスを
揺るがすことが、できないのです。

・・・

今回は
ここまです。

次回は、
第7回から今回までの
まとめになります。

そもそも、
ダニエル的瞬間の必要条件の一つ、

自分軸が認知できる、
というテーマでした。
それにもどって
まとめてみましょう。

・・・

自己肯定感の低さに
悩んでいる時、

Do:  
旧ホメオスタシスから
新ホメオスタシスへの移住には、
新ホメオスタシスを
いかにリアルに実感できるかが
ポイントだと知る。

Don’t:  
リアルに実感できない
新ホメオスタシスを
目標に設定し続ける。

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