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2022/10/23

自己肯定感を上げるためのコツ⑪:自分軸が信じられない場合



さて、
自己肯定感をテーマにした
シリーズ、その11回目です。

前回は、こちら↓

前回やっと、
ダニエル的瞬間の必要条件、
その6つのうちの最初の一つ、

1:自分軸が認知できる。
が終わりました。

今回は、
2:自分軸を信じることができる。
これについて、取り組んでみましょう。

第6回目で、
概要をお伝えしています。
再掲しますね。

・・・

たとえ、
自分軸を認知できたとしても、
それが、
他人軸と交差する日が来ると
信じることができなければ、

コツコツ、
取り組むことができませんね。

Aさんも、最初は
半信半疑でした。

ここは、
人の「信じる」機能が
とれぐらいヘルシーかが
かかわってきます。

その機能にダメージを
与える要素は、いろいろ
あります。

一つは、トラウマ
ですね。

人の助言に限らず、
そもそも何かを信じる、
ということが、
ものすごく、苦手になっている。

あとは、
注意欠陥多動性障害
待てない、という特性でしょう。

この辺りも
具体例を挙げて
対策を考えていきましょう。

(再掲終わり)

・・・

まずは、トラウマの影響で
信じる、という機能が
低下している場合。

休職して復職を目指している
40代男性の会社員Aさんに
またまた、再登場してもらいます。

Aさんが、
なんらかのトラウマの影響で
信じる機能が低下しているなら
どんな感じになるでしょうか。

自分軸は認知できていて
コツコツ、生活リズムを
維持することはできるが、

自分が復職できると
信じることが、できない。

そして、特にきっかけがないのに
まるで風船がしぼむように、
ある日、もとのスマホ三昧に
戻ってしまう・・・、
あ・・・俺って
きっとダメだ・・・と。

この場合、どんな対策が
あるでしょうか?

一つは、
信じるという機能を、
全か無か、でなく、
グラデーションで
捉えることです。

全く信じないを0、
完全に信じているを100、として
いま、どれぐらいかを
直感的に数字で表してもらう。

最初、10ぐらいだったのが、
自分軸に沿って取り組む中で、
徐々に、20、30、40と
自然にアップしていくことが
期待できます。

なぜなら、
自分軸が認知できていて、
心理的にも身体的にも
新ホメオスタシスへ移行する流れが
生み出せているから。

つまり、自己効力感を、
・・・自分が自分の現実を
手応えをもって変えられることを、
感じることが、できているから。

このエンジンが点火していれば、
現実が変わります。
それを丁寧に観察すれば、
復職に近づいていることを
認知できます。

その認知の程度に応じて、
復職への自信を数値化した値は
ジリジリと
上がっていくわけです。

これを、全か無かで
自己チェックすると
無だ、つまり
ダメだー、となってしまいますね。

この取り組みはAさんにとって、
単に復職するだけではなく、
トラウマでダメージを被った
信じる、という機能の
リハビリにもなるわけです。

・・・

もう一つ、
注意欠陥多動性障害
待てない、という特性で
自分軸が信じられない場合、
どうしたらよいでしょうか?

またまた、Aさんが
実はADHDの特性を
持っていたとしたら?

コツコツと生活リズムを整えても、
復職デイケアを週3日で
開始するにはまだ準備不足、
という日々が続く中で、

あー、いつになったら
デイケアいけるんだ!
イライラする!
もうどうでもいいわ!
とスマホ三昧の生活に
戻ってしまう。

その際の工夫の一つは
ゲーム化
ゲーミフィケーション:gamification
ですね。

復職デイケア参加までの
ステップを、もっと小刻みに
明確化する。

まるで、ゲームのステージが
細かく設定されているように。

睡眠覚醒リズムが
安定しているのが、
2週間続く、

平日、午後に
散歩が30分できる日が
2週間続く、

などなど。

2週間も持たない場合は
毎週、あるいは、毎日、
具体的な目標を設定する。

それを、
たいへんよくできましたの
ハンコ的に、活動記録表に
記録して、

達成したら、
Aさんが、グッと喜ぶ
何かのご褒美を用意する。

よっしゃ、という
達成感を小刻みに作る、
ということですね。

ADHDの特性の場合、
明確な報酬があると、
エンジンがかかります。
投げ出さずに
済むわけです。

・・・

さて、今回は
以上になります。

次回は、
ダニエル的瞬間の必要条件、

1:自分軸が認知できる。
2:自分軸を信じることができる。
3:自分軸を持つことへの恐怖がない。
4:生存にかかわる現実と向き合っている。
5:他人軸と自分軸とがあまり遠くに離れていない。
6:他人軸の評価が特定の他者に大きく依存していない。

の中の
3:自分軸を持つことへの恐怖がない。
これについて
取り組んでみましょう。

・・・

自己肯定感の低さに
悩んでいる時、

特に、
自分軸を
信じることができない場合、

Do:  
自信の数値化、
あるいは
ゲーミフィケーションに
取り組んでみる。

Don’t:  
一旦、ダメージを受けた
信じるという機能は
回復しないとあきらめる。

いかがでしたでしょうか?
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