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2020/05/17

ムドラー・セラピー入門①:ムドラー(印)とは何か



新緑が鮮やかで
なんともすがすがしい天候ですが、

その一方で、
緊急事態宣言
今月末まで延長になり、
変化を強いられた生活が、
まだまだ続きます。

診療でも、
それぞれの立場で、
いろいろな影響を受けておられる方、
多いです。

特に、
夫がテレワークになり、
子どもたちも自宅にいて、
主婦の方のストレス、
ハンパないです、
イライラ、爆発・・・。

同じ理由で、
引きもこりだった方は、
今までは、日中、誰もいなくて、
過ごしやすかったのに、
家族全員が、ずっと自宅にいて、
自分の居場所がない、
自宅にいるのに、
緊張が続く・・・。

加えて、
外出自粛が、
自分なりにもっていた
いろいろなストレス対処法を
ことごとく、奪っています。

ジムに行く、
カラオケに行く、
友人と会食する、
美術館に行く、
ウインドウショッピングする、
ドライブに行く、
そのどれも、
できない・・・。

・・・

今回は、
このような状況の中、
少しでもサバイバルできるように、
自宅でできる、
ストレス対処法をご紹介します。

いままで、このメルマガでは、
身体リテラシーの一環として、
呼吸法や体のストレッチを
ご紹介してきました。

でも、どうしても、
それらにピンとこない方も、
おられます。

逆に、呼吸が苦しくなるとか、
逆に、体が緊張するとか。

そこで、今回は、
呼吸法でもなく、
体のストレッチでもないが、

椅子に座ったままできる、
体を使ったセラピーを
ご紹介します。

実際のやり方は、
次回以降、お伝えしますね。

今回は、導入編、
といったところです。

・・・

唐突ですが、皆さん、
滝に打たれる行者
TVや写真で
見たこと、ありますか?

頭頂や両肩から
水しぶきを飛び散らせ、
閉眼して、
一心に滝行に打ち込む。

その行者の両手、
よく見ると、

合掌の場合もありますが、
組み合わせて拳になっていたり、
その拳の人差し指だけが
立っていたり、と
いろいろです。

これ、
(いん)を結ぶ、と言います。

・・・

印、または、印契(いんげい)
とは、

象徴的な意味をもった
特定の手指の型、ですね。

手の形や仕草を
表現手段とすることは
多くの文化にみられますが、
(だって、Vサインもそうですよね)

最も体系的に発達したのは
古代インドで、その印を、
ムドラーと呼びます。

その伝統を組み込んで
修練の重要な一部としたのが、
仏教の一派である密教で、

だから、
その流れ組む行者が
印を結ぶわけです。

・・・

また、
なじみの深いところでは、
仏像の手の形、ですね。

地味に、いろいろな
パターンがあります。

典型的な仏像は、
右手のひらを上げて、
左手のひらを下げて、
いずれも相手に
手のひらを見せています。

これ、
前者は施無畏印(せむいいん)、
後者は与願印(よがんいん)、
と呼ばれ、

前者は、
相手を安心させる身振り、

後者は、
相手の望むものを
与えようとする身振り、

と言われています。

・・・

ん?
それが、どうした?
とツッコミがありそうですね。

実は、
この印(ムドラー)の
心身への効果を活用した
健康増進のためのセラピーが、
この世には、あるのです!

(というか、
このメルマガ作成のために調べたら
発見しました)

その名も、
ムドラー・セラピー(苦笑)

笑ってはいけませんが、
それを主宰するロサンゼルス在住の
サブリナ・メスコ先生の
サイトをチェックすると、
ちょっと、うさんくさいそう・・・
(メスコ先生、ごめん!)

でも、書籍をゲットし
中身を実際、小椋がやってみると
これは、使えるぞ、
という印象です。

つまり、
今回から数回にわたるシリーズで、
その書籍の内容から、
すぐに役立ちそうなおいしい部分を
コンパクトにお伝えしよう、
という意図なのです。

だって、
椅子に座って、
三つぐらいのムドラーを
数分ごとに切り替えていく、
それで、できちゃいますから。

・・・

ただし、

新しいことを始める時、
信じて始めるか
疑いの中で始めるか、
その差は、
効果に直結しますよね。

なので、もう一回、
導入編が続きます・・・。
(一回で終わるかな・・・?)

どんな事が起きるから、
ムドラーが、
心身のあり方に
影響を与え得るのか。

30年以上、
自分や人の体に向き合ってきた
小椋の実体験をシェアしつつ、

また、科学的根拠も
紹介しつつ、

お伝えしてみます。

・・・

今までやってきた
ストレス対処法が
使えない時、

Do: 
ムドラー・セラピーに
取り組んでみる。

Don’t: 
なんじゃそりゃ、
と一蹴する。

<編集後記>
手指の型が、
大きな影響を持つ、
ということに関して、
一番、わかりやすいのは、

背伸びをする時の、
手の組み方、でしょうね。

指を伸ばしたまま
両手をカゴ状に組んで、
頭上に伸ばして、
うーんと、背伸びする時、

手のひらを上に向ける場合と、
手の甲を上に向ける場合とでは、
ストレッチの感覚が、
なんとも言えず、
違うと思います。

これ、なぜでしょうか?
この辺りも、
次回、お伝えしたいと思います。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、 
ぜひ一度、お問い合わせください。