2022/08/29
自己肯定感を上げるためのコツ⑥:自己効力感を感じるための6つの条件
さて、
自己肯定感をテーマにした
シリーズ、その6回目です。
前回は、こちら↓
うつ病で休職中の会社員のAさんの、
その後の経過を
シェアしましたね。
その中で、
リズムが整うと朝の不調が改善される、
それに気づいた瞬間が、
Aさんにとって
自己効力感が感じられる瞬間だった、
と確認しました。
さらに
『ベスト・キッド』という映画の
ワン・シーンを引用して、
自己効力感を実感できる
「ダニエル的瞬間」を
お伝えしました。
それって、
療養に限らず、
何かしらのスキルアップを図る
練習の過程で必ず出てくる
普遍的なテーマ、でしたね。
つまり、
自分軸での努力が、
他人軸と交差する、
その瞬間に生まれるんだな、
ということでした。
今回は、
「ダニエル的瞬間」が
成立するために必要な
条件は何か?
その観点から
総論的に整理してみましょう。
このシリーズ、
ようやくここから
後半に入ります。
自己効力感が感じられない、
その原因は、
その条件の何かを
欠いているから、
ということなのです。
後半では、
その欠いている具体例を
順々に挙げていって、
一つ一つに
対策を練って行きましょう。
(また、シリーズが
長くなりそう・・・苦笑)
ちなみに
「ダニエル的瞬間」とは
もちろん、
このシリーズでの造語です(苦笑)
でも、
「自己効力感が感じられる瞬間」
というよりも、語呂がよいので
このシリーズでは
その造語で通していきますね。
・・・
さて、前置きは
これぐらいにして、
早速、整理を始めましょう。
天下り的になりますが、
まずは
ダニエル的瞬間を
感じるために必要な条件を
ズラーッと
挙げてみましょう。
一つ。
自分軸が認知できる。
?
そりゃ、そうだろう・・・、
そもそも、それができないと
何に取り組んだらいいか
わからないだろう・・・。
でも、Aさんは、
最初それが
できませんでしたよね。
担当医の助言が
必要でした。
この条件を欠くパターンは
(自分軸が認知できない)
実は、かなり
多くみられます。
前々回、チラッと
コーチングの知見もお伝えすると
予告していましたが、
なぜ、自分軸が
認知できない場合があるのか、
その事情を、
コーチングの知見から
お伝えすることが、
このシリーズの一つの
ハイライトになります。
その際、Aさんの療養生活を
その視点から再度、
振り返る予定です。
・・・
もう一つ。
自分軸を信じることができる。
たとえ、
自分軸を認知できたとしても、
それが、
他人軸と交差する日が来ると
信じることができなければ、
コツコツ、
取り組むことができませんね。
Aさんも、最初は
半信半疑でした。
ここは、
人の「信じる」機能が
とれぐらいヘルシーかが
かかわってきます。
その機能にダメージを
与える要素は、いろいろ
あります。
一つは、トラウマ、
ですね。
人の助言に限らず、
そもそも何かを信じる、
ということが、
ものすごく、苦手になっている。
あとは、
注意欠陥多動性障害の
待てない、という特性でしょう。
この辺りも
具体例を挙げて
対策を考えていきましょう。
・・・
もう一つ。
自分軸を持つことへの
恐怖がない。
これって、
どういうことでしょうか?
実は、
自分軸を持つことへの
恐怖がとても強い方、
けっこう、おられます。
典型は、親から、
あるいは教師から、
どこまでやっても
常にダメ出しを食らってきた、
そのような方、ですね。
他人軸しかない世界を
生き続けている感じです。
そのような方は、
自分軸、という発想が
そもそもピンときません。
認知できない、というよりも
自分軸を持つことによる
快感を、自分に禁じてる、
という印象です。
このようなタイプの方の
こころの解きほぐしも
取り組んでみましょう。
・・・
もう一つ。
生存にかかわる現実と
向き合っている。
Aさんは、
向き合っていました。
ダニエルも、
そうでした。
では、向き合っていない
パターンには、
どんな状況があるでしょうか?
典型は、
生存が保障された中での
引きこもり状態、です。
生きるか死ぬかの状況の中で
傷ついたため、
やむを得ず
引きこもっているわけですが、
そして、多くの場合、
その引きこもりが必要なのですが、
それでも、その状況では、
自己効力感や自信を感じることは、
難しい。
なぜか?
生存を賭けて自分の現実を
変えることを通じて、そして
その結果、自分の生存能力を
高く評価できた時、
自己効力感と自信を
感じることができるのですから。
引きこもりの状態で、
どんなにゲームで高得点を上げても
自己効力感と自信が持てないのは、
そのような事情があるからですね。
この状況で
一体、策はあるのか?
このシリーズの後半で
一緒に考えていきましょう。
・・・
もう一つ。
他人軸と自分軸とが
あまり遠くに離れていない。
Aさんも
ダニエルも、
自分軸での取り組みが、
他人軸に変化を生み出すまでに、
数年、数十年などの時間を
要しては、いませんでした。
二つの軸が、離れいているとは、
どのような場合でしょうか?
典型は、
発達障害の特性をお持ちの方です。
自分の、得意だったり
こだわりや思い入れが強かったりする
特定のジャンルが、
ものすごく少数派なため、
そこでの努力による変化が、
他人軸に変化を生み出すまで、
時間がかかる・・・
という場合ですね。
あまりに遠いと
こころが折れそうになりますね。
どうやって
取り組んだらいいのか?
この辺りも
考えていきましょう。
・・・
最後に
もう一つ。
他人軸の評価が
特定の他者に大きく依存していない。
これって、
どういうことでしょうか?
逆に、特定の他者に大きく
依存している状況って、
例えば、何でしょうか?
典型は、
婚活、ですね。
30代までに結婚している、
などは、典型的な他人軸ですが、
婚活って、
相手によってその成否が
ものすごく、左右されますよね。
相手に気に入られる
自分の魅力って、
何でしょうか?
結婚というゴールの達成に、
特定の相手が、ものすごく
関与しているわけです。
仕事はバリバリやっていて
そこでの自己効力感や自信は
十分ある方が、
婚活では、全くその感覚が
持てない、というケース、
多いです。
あるいは、昇進という他人軸が、
性悪な特性の上司に左右される、
という状況も、似ていますね。
どんなに、自分なりに
自分軸をがんばっても、
他人軸の評価が、
上司に気まぐれに左右されたら
たまったものではありません。
が、そんな理不尽、
多いですよね。
自己効力感のテーマを
突き詰めると、
このようなケース、
見過ごすわけにはいきません。
このシリーズで
取り組んで視ましょう。
・・・
自己肯定感の低さに
悩んでいる時、
Do:
「ダニエル的瞬間」が
成立するためには、
以下のような条件が必要だと知る。
・自分軸が認知できる。
・自分軸を信じることができる。
・自分軸を持つことへの恐怖がない。
・生存にかかわる現実と向き合っている。
・他人軸と自分軸とがあまり遠くに離れていない。
・他人軸の評価が特定の他者に大きく依存していない。
Don’t:
「ダニエル的瞬間」が
成立するための条件が
自分にはない、と落ち込む。
※
そのような条件がない方のための
シリーズです!
一緒に考えていきましょう。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。