胸腹式呼吸を活用したストレッチ:肩と背中
さて、今回は、
いよいよ、胸腹式呼吸を活用したストレッチです。
肩と背中について、やってみましょう。
胸腹式呼吸については、こちら↓
ストレッチのための呼吸法:胸腹式呼吸の準備
ストレッチのための呼吸法:横隔膜を使いこなせ!
やり方は、簡単です。
まず、壁に向かって立ちます。
少しだけ、壁から離れた位置にします。
両腕を挙げて、両手とおでこを、壁につけます。
胸郭は、壁に触れないようにします。
この状態で、胸腹式呼吸を繰り返します。
それだけ。
ボディー君にやってもらうと、こんな感じです。
呼吸以前に、この姿勢をとるだけでも、ストレッチになります。
両脇のあたりが伸びるのは、もちろんですが、
肩こりの原因になっている僧帽筋が、
腕の重さから開放されて、ホッと一息、つくことができます。
僧帽筋は、こんな感じです。
では次に、この姿勢で、胸腹式呼吸をする時のコツをお伝えします。
<吸気>
ポイントは2つ。
一つは、胸郭が膨らむ時、
上方に、腕も、首も、伸びるイメージを持つこと。
実際、腕は、より壁の高い位置に、届くように、伸びます。
もう一つは、
背中の肋骨が、まるで、翼を開くように、
伸びる腕に引き上げられるようなイメージを持つこと。
<呼気>
ポイントは2つ。
一つは、胸郭がしぼむ時、
吸気で伸びた、腕と首の位置を、
できるだけ、そのまま、保つこと。
もう一つは、
吸気で「開いた」背中の肋骨を、
できるだけ「閉じる」イメージを持つこと。
ゆっくり、息を吐いていきながら、
肋骨が下がっていくにつれて、
肩の僧帽筋が、グーッと、
下に引っ張られて、
首根っことの間で、
伸びていくのが、感じられます。
さて、これで、どんな効果があるのでしょうか?
肩と背中に広がる僧帽筋を、
リラックスさせた状態で、
十分に、ゆるめたり、引き延ばしたり、できます。
診察室でお会いする方で、
肩が、まるで水牛のように盛り上がり、
首が、その肩に埋まっている、
そんな表現がぴったりの方、
男女問わず、多いです。
常に緊張し、
敵から身を守る、
萎縮した姿勢です。
頭部への血流も悪いです。
その状態を、ときほぐして、
肩がスッと下がり、
頭と首が、スッと、上に抜ける、
そんな姿勢に、変えることができます。
・・・
さて、いかがでしたか?
この、
息を吐きながら、
リラックスした状態の中で、
グーッと、筋肉が、引き延ばされていく。
この感覚が、重要です。
これが、わかると、
体中のあらゆる部位で、
ストレッチができるようになります。
・・・
さて、ストレッチのやり方が
わからない時
Do:
胸腹式呼吸をしながら、
ストレッチの姿勢をとる。
Don’t:
息を止めたまま、
あるいは、痛みをこらえながら、
ストレッチの姿勢をとるだけ。
次回は、首を横に倒すストレッチをやってみましょう。
今回のストレッチを組み合わせると、
効果倍増です。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。