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2017/07/25

不眠に効く水出し緑茶:成分のテアニンとは


緑茶のパックを、
お湯ではなく、
ふつうの水に入れただけの、
「水出し緑茶」。

「不眠に効くと人に言われて、
実際やってみたら、
ほんとに、効きました」と、
ある患者さんが
教えてくださいました。

テアニン(L-theanine)という
アミノ酸の効果です。

そして、不眠で困っている、
なかなか合うお薬のない
別の患者さんに、
小椋が受け売りで
すすめると、
先生、効きました…と。

むむむ、
テアニン、侮るべからず。

・・・

テアニンについては、
以下の効果が、
学術的に確認されています。

1:脳波のアルファ波が増強される。

目を閉じて、
安静にした時の脳波ですね。
瞑想の時にも、出てきますよ。

2:GABA(ギャバ)の合成が促進される。

GABA†を増やす物質は、
抗不安作用があることが知られています。

†:GABAは、アミノ酸の一種で
興奮を抑制する神経伝達物質の一つ。

3:摂取後30〜40分で不安が軽減される。

実際、臨床的な効果があるようです。

さらに、驚くべきことに、
以下の特徴も、あります。

・不快な副作用としてのねむけ、なし
・他にも副作用、なし
・依存性、なし、
・耐性、なし(慣れがこない)
・他の薬物との相互作用、なし

テアニンは、
不安を和らげる物質として、
かんぺき、ではないか…

実際、
アメリカの代替医療の教科書では、
不安障害の治療として、
取り上げられていますね。

中程度の不安には、
50〜200mg/日、

重度の不安には、
800mg/日の用量で
用いるようです。

このテアニンを
夜、寝る前に摂取すると、
脳が休息モードに入ります。

そして、
睡眠リズムの
眠りの波が来た時、
スッと、
眠りに入ることができる。

それ自体は、
ねむけをもよおさないのに、
不眠に効く、
という訳です。

実際、睡眠が深くなる、
というデータもあります。

かんぺき、です…

・・・

この魔法のようなテアニン。

それをいっぱい含んでいるのが、
緑茶の葉っぱ、ということです。

ただ、ふつうに
お湯で緑茶をいれると、
カフェインもいっぱい出てきて、
効果を相殺してしまう。

テアニンは、低温でも、
抽出できるようです。

だから、水出し緑茶、
ということになります。

特に何、ということなく、
ふつうに、お茶っ葉を、
水にいれるだけでいいようです。

・・・

でも、ちょっと、心配なのが、
一体、どれぐらい、
一杯の水出し緑茶の中に、
テアニンが、入っているのか?

どれくらいだと、思います?

調べると、
10mg程度、のようです。

むむむ、
ちょっと、少ない…

それでも、
効くんですよね、
患者さんの報告では。

だから、
50mgとか、
200mgなどの量で摂取した場合、
すごい、効くかもしれない。

もちろん、それは、
サプリとして摂取するしかない。

で、小椋、
注文しました。

自分で、やってみます。
また、ご報告しますね。

不眠だけでなく、
日中の不安への対処として、
いわゆる抗不安薬にかわって、
活躍してくれる可能性、アリです。

いままで、
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
という漢方薬を、
同じようなポジションで、
処方してきましたが、

それに変わる
選択肢になってくれると
いいですね。

さて、
寝付けないとき、

Do:
寝る前に、
水出し緑茶を飲んでみる。

Don’t:
それが
効かないからといって、
テアニンをあきらめる。
(量が少ないだけの可能性あがある)

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。