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2018/06/03

精神疾患で働けない自分は怠け者か?⑤:「世間」への4つの対処法


さて、今回は、

働いていない自分は怠け者だ、
というマイナス思考からの
脱出を目指す、
このシリーズの最終回です。

前回は、こちら↓
精神疾患で働けない自分は怠け者か?④:「世間」はどこに出現するか

そのマイナス思考の背景には、

人は働き者であるべきだ、
という「べき思考」があり、

それが、自分に合わないのに
その信念を捨てられないのは、

「世間」から排除されることへの
恐怖があるから。

そして、その「世間」は、
家族や地域、
学校や会社に出現する、
ということを確認してきました。

今回は、
その「世間」とどう付き合えば、
その恐怖がマシになり、
そのマイナス思考がマシになるか、
一緒に、考えてみましょう。

恐怖、という感情に対する、
適切な行動ととる、つまり
感情リテラシーの実践、
とも言えます。

・・・

以前のメルマガで、
ピンチの時の対処法は
4つに整理できる、と
お伝えしました。こちら↓
ピンチにとれる対策は4つしかない

逃げる
耐える
戦う、そして
トリックを使う、でした。

それにそって、
整理してみましょう。

・・・

まず、逃げる。

その「世間」から、
物理的に離れる、
ということです。

「世間」が親族や地域なら、
別居、独居、転居や、
マンスリーマンションでの滞在。

「世間」が学校や会社なら、
休学、休職や、
転校、転職。

やってみればわかりますが、
これ、楽になります。

人は働き者であるべきだ、
という信念を強要してくる
「世間」から身を離すわけですから、
その「圧」は、
少なくなりますね。

そして、
その「世間」から身を離しても、
生存し続けることができる自分を
確認する、ということが、
排除されることに対する「恐怖」を
マシにします。

この状況なら、
働いていない自分は怠け者だ、
というマイナス思考は、
修正しやすくなります。

そんなにがんばらなくても
いいかも…と思えるはずです。

マイナス思考がキツいと、
いろんな病状が悪化します。

統合失調症の方なら
自分をバカにする幻聴がひどくなる。

うつ病の方なら、
自分を責める気持ちが強くなって
抑うつ状態が悪化する。

PTSDの方なら、
フラッシュバックが悪化する。

摂食障害の方なら、
過食・嘔吐が悪化する。

こんな状況だと、
入院をおすすめする場合が多いです。

入院は、
「逃げる」という作戦の、
一つのやり方ですね。

・・・

次は、耐える。

これは、
「世間」から物理的に
離れることができない中で、
なんとかしのぐ、ということ。

実情は、
決して最善ではない対処法で、
結論を先延ばしにする、
という感じになります。

結論とは、この場合、
「世間」に属して生きていくのか、
そこから脱出するのか、
ということ。

例えば、
飲酒や、過食・嘔吐、
自傷行為や
パートナーへの八つ当たり、
あるいは、
自室・自宅へのひきこもり。

ただ、
これらの行動が、実は、
「耐える」という対処法だったんだ、
と自覚することは、
とても重要です。

望ましくない習慣を修正するには、
それが持つメリットの自覚が、
不可欠だからです。

そのメリットとは、
逃げる、戦う、トリックを使う、
そのいずれの対処法も使えない時でも、
使える、ということ。

そして、他の3つの対処法が
使えるタイミングを探ればよい。

・・・

そして、戦う。

これは、いろんなパターンが
ありえると思います。

一つは、
自分が排除されるのが不当だと、
「世間」を説得し、
「世間」の中に居場所を確保する。

ただし、これを一人でやるのは、
なかなか、大変です。
次の対処法(トリックを使う)
で、補足しますね。

もう一つは、
「世間」に所属しなくとも
生存できるような自分になる。

これ、どいうこと?

家族や、地域、
学校や会社に頼らなくても、
生きていける、ということ。

そんなこと、
できないんじゃないか、
と思う自分との、戦い、
ということになります。

例えば…

生活費を得るためには、
どこかの会社に就職するしかない、
でも、職場という「世間」から
ものすごく排除されていて、つらい。

こんな時、
会社に勤めなくとも、
個人事業主として収入を得ることが
できれば、解決します。

PSMの方の中には、
会社勤めは苦手だが、
うまく社会にアピールできれば、
収入に変換できるスキルをお持ちの方、
多いです。

eコマース(ネットショップ等)が
ここまで発達した現代なら、
そのアピールが可能です。

そんなPSMの方をプロデュースする、
サイコソマティック・マイノリティー、
ビジネスオーナープログラム(PSMBOP)
という構想を、2年以上前から、
練り続けています。

近日中、東京で、
PSMでありながら、
バーを立ち上げ、
経営している方に、お会いする予定です。

PSMでありながら、
個人事業主として生計を立てている
方たちのネットワークを
まず、作りたいと考えています。

近い将来、このメルマガで、
一見、
自室に引きこもっているように見えるが、
ネットショップでの売上で、
なんとか、一人暮らしが成り立っている、
そんなPSMの方を紹介したいですね。

そんな現実を体験できたなら、
働いていない人は
怠け者だ、
というマイナス思考は、
消えていくでしょう。

人は働き者であるべきだ、
という信念を強要してくる
「世間」に頼ることなく、
自分の生存を
保障できるわけですから。

・・・

最後は、トリックを使う。

これは、
人の助けを求める、
と解釈してもよいです。

クリニックで多いのは、
医師が発行する公文書である
診断書の活用、ですね。

休職中でも、
職場からどんどんメールがきて、
休養にならない。

そんな時、
職場からの連絡は
文書でなされることが望ましい、
などの診断書を発行する場合、
多いです。

また、
通学中の発達障害の方の場合は、

指示は具体的に、
とか、
一回に一つの内容を伝えるように、
などの、
コミュニケーション上の配慮を
求める診断書を発行する場合、
多いですね。

これは、
「世間」の中に居場所を確保する
そのサポートを提供しているわけです。

このような対策も、
ありえるわけです。

・・・

さて、
働いていない自分は
怠け者だ、
というマイナス思考で
苦しい時、

Do:
「世間」への対処法を、
逃げる、耐える、
戦う、トリックを使う、
その4つに整理し、
できるところから、
行動を起こす。

Don’t:
いま、自分が
「世間」に対してとっている
スタンスに、
無自覚なままでいる。

いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。