2020/06/08
ムドラー・セラピー入門④:恐怖と不安の軽減 その1
<恐怖に向き合う>
さて、今回は
ムドラー・セラピーの
4回目です。
前回までが導入編でした。
こちら↓
そこでは、
ムドラーの転移効果を探る時、
手のひらが
体の腹側全体と、
手の甲が
体の背側全体と、
感覚的にも感情的にも
つながっている、
と自覚することが、
有効だよ、
というお話しでした。
今回は、いよいよ、
メスコ先生のムドラーのセットに
取り組んで行きましょう。
・・・
<恐怖と不安の軽減 その1>
これが、
セットのタイトルですが、
以下の3つのムドラーから
構成されています。
是非、実際に動いて
やってみてくださいね。
※すべてのムドラーで、
背筋をまっすぐにして
椅子に座ります。
【恐怖に向き合う】
右肘を直角に曲げて、
右腕を、手のひらが
顔の高さにくるまで持ち上げ、
まるで、
宣誓をするかのように
手のひらは前に向ける。
指はそろえている。
左腕を曲げて、
手のひらを上に向けたまま
へその前に置く。
指はそろえている。
それぞれの手のひらに
集まってくる力に
注意を向ける。
ゆったり呼吸しながら
3分、保持する。
以上。
※アイキャッチ画像参照
<自信>
【自信】
両肘を曲げて横に張り出させ
みぞおちの高さに
両手のひらを置き、
両方の
中指、薬指、小指を曲げ、
その背側同士を押しつけ合う。
(注)
両方の
人差し指と親指は伸ばし、
それぞれの指先を合わせる。
親指は自分へ向き、
人差し指は前へ向いている。
ゆったり呼吸しながら、
3分、保持する。
(注)
人差し指から小指までの
4本の指は、それぞれ、
3つの骨からできています。
根元から順に、
基節骨、中節骨、末節骨です。
このムドラーでは、
左右の中節骨の背側同士が
押しつけ合っています。
以上。
<繁栄(その1)>
<繁栄(その2)>
【繁栄】
みぞおちの前に
両方の手のひらを、
指はそろえて前へ向け、
手のひらは下へ向けて置き、
左右の人差し指の側面同士を
押しつける。
3秒、保持した後、
手のひらを返して、
手のひらを上へ向け、
左右の小指の側面同士を
押しつける。
3秒、保持した後、
手のひらを返して
最初にもどる。
ゆったり呼吸しながら、
11分、繰り返す。
以上。
・・・
さて、
いかがでしたか?
不思議・・・、
な感覚かもしれません。
なぜ、11分なのか?
すみません、
小椋にもわかりません(苦笑)
一体、何が起きているのか、
解説は次回に
お伝えしますね。
・・・
ただ、一点、
補足です。
ムドラーで起きていることが、
からだ全体に影響を与えうる、
ということを、
転移効果、と
このシリーズでは
呼んでいるわけですが、
その効果をより自覚して
感じるためのヒントとして、
腹側・背側の話しを
前回、しました。
同じようなヒントとして、
今回は、
「拮抗作用」について
ちょっと、触れておきます。
・・・
相反する方向の力が、
ぶつかり合ったり、
引っ張り合ったりする、
その状況を、
力が拮抗している、
と表現したとすると、
その場を、
一人の人間の中で作るとしたら、
四肢を使うしか、
ありません。
頭部とおしりで、
拮抗作用を作ることは、
ちょっと、ムリですね。
足と、背中でも、
ちょっと、ムリです。
(できるかどうか、
からだで想像してみてください)
胸と腹でも、
ムリです。
そして、この拮抗作用を
もっとも繊細に表現できるのが、
両方の指同士、
ということになります。
(それが、ムドラー!)
だから、例えば、
今回の「繁栄」のようなムドラーは、
とても複雑な拮抗作用を、
表現しているわけです。
そして、
恐怖や不安などの感情がキツい時、
まさに、私たちの中で、
相反する力が、
コントロール不能なほどに
ぶつかりあっている、
とも言えるので、
それをコントロールするために、
ムドラーが表現する拮抗作用を、
うまく利用しよう、
というわけなのです。
・・・
今までやってきた
ストレス対処法が
使えず、
ムドラー・セラピーに
取り組む時、
Do:
まずは、
メスコ先生のセットの中で、
<恐怖と不安の軽減 その1>に
取り組んでみる。
Don’t:
取り組んでみても
よく効果がわからない時、
次回の解説を聞かずに
あきらめる。
いかがでしたでしょうか?
同じ悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、お問い合わせください。 !